![]() Atoh1発現を増強する化合物
专利摘要:
本発明は、一般的に化合物、医薬組成物、及びそれらを使用するための方法を提供し、それらには、生体細胞においてAtoh1遺伝子(例えば、Hath1)の発現増加をもたらす諸方法が含まれる。より具体的には、本発明は、Atoh1発現の増加から利益を得る可能性のある疾患及び/又は障害、例えば聴覚有毛細胞の喪失に関連する聴覚障害若しくは平衡障害、又は異常細胞増殖に関連する障害の治療に関する。 公开号:JP2011511806A 申请号:JP2010546093 申请日:2009-02-09 公开日:2011-04-14 发明作者:アルバート・エッジ;キャスリーン・シーブ;グレゴリー・ディ・カニー;ジョン・サンジュン;マーシー・グリックスマン;リシン・キアオ 申请人:ザ ブライハム アンド ウイメンズ ホスピタル, インコーポレイテッド;マサチューセッツ・アイ・アンド・イア・インファーマリー; IPC主号:A61K45-00
专利说明:
[0001] (優先権の主張) 本出願は、35USC§119(e)に基づき、2008年2月7日に出願された米国特許仮出願第61/027,032号の優先権を主張するものであり、これによりその全内容が参照により組み込まれる。] [0002] 本発明は、一般的に化合物、医薬組成物、及びそれらを使用するための方法を提供し、それらの方法には、生体細胞内のAtoh1遺伝子(例えば、Hath1)の発現増加をもたらす方法が含まれる。より具体的には、本発明は、Atoh1発現の増加から利益を得る可能性のある疾患及び/又は障害の治療に関する。] 背景技術 [0003] 最も一般的なタイプの聴力損失の1つは、有毛細胞、音を電気的信号に変換することを担う蝸牛の感覚細胞の喪失により引き起こされる感音難聴である。ヒト内耳は、誕生時に1蝸牛当たり約15,000個の有毛細胞を含有しているに過ぎず、これらの細胞は、種々の遺伝的又は環境的要因の結果として失われる場合があるが、失われた細胞又は損傷を受けた細胞が置換されることはあり得ない。しかしながら、転写因子、Atoh1の過剰発現は、蝸牛の感覚器、コルチ器官の上皮細胞から有毛細胞の分化を誘導することができる(Zheng and Gao, Nat Neurosci 2000;3:580-586;Kawamoto et al., J Neurosci 2003;23:4395-4400;Gubbels et al., Nature 2008;455:537-541)。Atoh−1発現は、他の細胞、例えば腸細胞を分化状態へと駆動することにも役割を果たし(Aragaki et al., Biochem. Biophys. Res. Comm. 2008 Apr; 368(4):923-929)、Atoh−1の過剰発現は、結腸癌細胞の増殖を低減する(Leow et al., Ann N Y Acad Sci. 2005 Nov; 1059:174-83)。] 課題を解決するための手段 [0004] 本発明は、本明細書に記載されている化合物及びそれらを含有する組成物に関する。例えば、本発明は、本明細書に開示されているように、細胞においてAtoh1発現を増加可能な1つ又は複数の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。該組成物は、患者への投与用に製剤化することができる。したがって、医薬組成物は本発明内にあり、組織培養で維持された細胞又は組織への適用に好適な濃縮貯蔵物及び組成物、並びに該化合物及び該組成物の使用方法も本発明内にある。] [0005] 該組成物が薬学的に許容される場合(つまり、無毒性)、該組成物は、緩衝剤(例えばリン酸緩衝剤)、アミノ酸、尿素、アルコール、アスコルビン酸、リン脂質、ポリペプチド、EDTA、塩化ナトリウム(例えば、生理食塩水)、リポソーム、マンニトール、ソルビトール、水、グリセロール、又はそれらの組み合わせなどの薬学的に許容される担体を含むことができる。保存剤及び染料も含まれていてよい。幾つかの実施形態では、組成物は無菌である。] [0006] 本明細書に記載されている化合物は、細胞培養(例えばin vitro)で維持された細胞の特徴を変更するために使用することができ、組成物及び/又は処理細胞は、治療を必要とする患者に投与することができる。例えば、患者を治療する方法は、(a)治療を必要とする患者を選択するステップ、及び(b)治療上有効量の本明細書に記載されている化合物(例えば、投与用に製剤された化合物)を該患者に投与するステップを含む方法により実施することができる。該医薬組成物は、全身的に(例えば、経口的に又は非経口的に)投与することができる。より具体的には、該組成物は、静脈内に、筋肉内に、腹腔内で、舌下に、直腸的に、経膣的に、経皮的に、皮下に、又は吸入により投与することができる。経口的に投与される場合、該組成物は、錠剤(例えば、圧縮錠剤)、丸剤、シロップ、懸濁剤、乳剤、又はカプセルとして製剤化することができる。非経口的に投与される場合、該組成物は、ロゼンジ、滴下剤(例えば、点耳剤)、液剤、浣腸剤、坐剤、又は噴霧剤として製剤することができる。これらの組成物は、カテーテル又はポンプを使用して投与することもできる。] [0007] 本組成物は、局所的に(例えば、細胞分化及び/又はAtoh1の発現が望まれる耳又は他の部位に)投与することもできる。耳に投与する場合、該医薬組成物は、蝸牛の管腔への注射、内耳道の聴神経幹への注射、及び/又は鼓室階への注射により投与することができる。より具体的には、該医薬組成物は、中耳内注射、外耳、中耳、又は内耳への塗布(例えば、それらへの注射)、耳の円形窓からの注射、又は蝸牛嚢からの注射により投与することができる。該医薬組成物は、カテーテル又はポンプを使用して、患者に(例えば、局所的に中耳及び/又は内耳に)投与することもできる。] [0008] 治療を必要とする患者は、聴覚有毛細胞の喪失に関連する聴覚障害又は平衡障害(imbalance disorder)を有するか又は発症のリスクを有していてもよい。本発明は、任意の特定の機序により機能する化合物に制限されないが、本組成物は、治療により患者の内耳(又は他の標的組織(例えば腫瘍))の細胞においてAtoh1遺伝子の発現が効果的に増加されるか、又は聴覚有毛細胞の特徴を有する患者の内耳の細胞数が効果的に増加される場合に使用することができる。聴覚有毛細胞は、外耳聴覚有毛細胞であってもよく、又は内耳聴覚有毛細胞であってもよい。] [0009] 治療を必要とする患者は、癌を有するか又は発症するリスクがあってもよい。該癌は、消化器癌(例えば、食道、胆嚢、肝臓、膵臓、胃、小腸、大腸、結腸、又は直腸)であり得る。] [0010] また、治療を必要とする患者は、小脳果粒ニューロン欠乏症、関節疾患、及び/又は骨関節炎を有するか又は発症するリスクがあってもよい。] [0011] 1つの実施形態では、聴覚障害又は平衡障害を有する患者を治療する方法は、(a)随意に、治療を必要としている患者を選択するステップと、(b)聴覚有毛細胞に分化可能な細胞の集団を取得するステップと、(c)当該細胞の集団を、分化した聴覚有毛細胞の特徴を有する集団中の細胞数を増加させるのに十分な時間、有効量の本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数と、in vitroで接触させるステップと、(d)当該細胞の集団又はそのサブセット(例えば、より高度に分化した細胞のサブセット)を患者の耳に投与するステップとを含む方法により実施することができる。聴覚有毛細胞に分化可能な細胞の集団には、幹細胞、誘導多能性幹(iPS)細胞、前駆細胞、支持細胞、ダイテルス細胞、柱細胞、内部支持細胞(inner phalangeal cell)、視蓋細胞(tectal cell)、ヘンゼン細胞、及び生殖細胞が含まれてもよい。該幹細胞は、成体幹細胞(例えば内耳、骨髄、間葉、皮膚、脂肪、肝臓、筋肉、又は血液に由来する幹細胞)、胚性幹細胞、又は胎盤若しくは臍帯から得られる幹細胞であってもよい。該幹細胞と同様に、該前駆細胞は、内耳、骨髄、間葉、皮膚、脂肪、肝臓、筋肉、又は血液に由来してもよい。該細胞の集団の投与は、(a)該細胞を、蝸牛の管腔に、内耳道の聴神経幹に、又は鼓室階に注射することにより、又は(b)該細胞を、蝸牛インプラント内に埋め込むことにより達成することができる。患者が細胞で治療される任意の方法においては、患者は、本化合物のうちの1つ又は複数の化合物でさらに治療されてもよい(その逆も可)。該医薬組成物は、上述のように、全身的に又は局所的に投与することができる。] [0012] 本発明の他の方法には、細胞の集団中の聴覚有毛細胞の特徴を有する細胞数をin vitroで増加させる方法が含まれる。これらの方法は、聴覚有毛細胞に分化可能な細胞の集団を取得し、当該細胞の集団を、当該細胞の集団中の聴覚有毛細胞の特徴を有する細胞数を増加させるのに十分な時間、有効量の本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数の化合物と、in vitroで(例えば、細胞培養で)接触させることにより、実施することができる。有毛細胞に分化可能な細胞の集団には、幹細胞、iPS細胞、内耳幹細胞、成体幹細胞、骨髄由来幹細胞、胚性幹細胞、間葉系幹細胞、皮膚幹細胞、脂肪由来幹細胞、前駆細胞、内耳前駆細胞、支持細胞、ダイテルス細胞、柱細胞、内部支持細胞、視蓋細胞、ヘンゼン細胞、及び生殖細胞からなる群から選択される細胞が含まれる。] [0013] 本明細書に記載されている化合物の薬剤としての使用、及び本明細書に記載されている病気の治療用又は予防用の薬剤の製造における、本明細書に記載されている化合物の使用も本発明内にある。例えば、該薬剤は、有毛細胞喪失と関連する聴力損失若しくは平衡失調、又は不必要な細胞増殖と関連する病気を治療又は予防するための方法において使用することができる。本明細書に記載されている病気、例えば有毛細胞喪失と関連する聴力損失若しくは平衡失調、又は不必要な細胞増殖と関連する病気の治療における、記載化合物の使用も本発明内にある。該薬剤は、本明細書に記載されている任意の形態であってもよく、単独で、又は別の治療若しくは活性薬剤と併用して投与することができる。] [0014] キット(例えば、情報素材を有する上記に記載されている医薬組成物を含むキット、又は本明細書に記載されている化合物及び情報素材を含むキット)も、本明細書に提供されている。これらのキット内の該細胞は、上述の方法により作製することができ、いずれのキットも、該医薬組成物又は該細胞の集団の投与に好適なデバイス、例えば対象体の内耳への挿入に適合する無菌可撓性カニューレなどの追加的器具を含むことができる。] [0015] さらに、本発明は、本明細書に記載されている方法により作製される細胞又は細胞の集団を包含する。] [0016] 本開示は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を薬剤として使用することも含み、例えば、それは、聴覚有毛細胞の喪失と関連する聴覚障害又は平衡失調疾患の治療、及び/又は異常な細胞増殖と関連する病気の治療に使用することができる。] [0017] 聴覚有毛細胞の喪失と関連する聴覚障害又は平衡障害の治療、及び/又は異常細胞増殖と関連する障害の治療に使用することができる、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数の使用も本開示により包含される。] [0018] 定義 「異常増殖」という用語は、本明細書で使用される場合、任意のタイプの細胞の任意の不必要な過増殖と定義され、前記細胞は正常細胞サイクル進行の制約下になく、前記増殖は腫瘍又は任意の癌の発症に帰着する場合がある。] [0019] 本明細書で使用される場合、「治療」は、疾患又は障害の症状の1つ又は複数が寛解されるか又はそうでなければ有益に変更される任意の様式を意味する。本明細書で使用される場合、特定の障害の症状の寛解は、恒久的又は一時的、持続するか又は一過性かに関わらず、本発明の組成物及び方法による治療に起因するか又は関連している可能性のある任意の軽減を指す。] [0020] 「有効量」及び「治療に有効な」という用語は、本明細書で使用される場合、意図した効果又は生理学的な結果を引き起こすための本明細書の化合物又は医薬組成物の投与の状況内で有効な期間使用された(急性又は慢性投与、及び定期又は連続投与)、本明細書に記載されている1つ又は複数の化合物又は医薬組成物の量又は濃度を指す。] [0021] 本発明で使用するための1つ又は複数の有効量の化合物又は医薬組成物は、Atoh1発現の増加を促進し、1つ又は複数の細胞の完全又は部分的な分化を促進して、Atoh1発現の増加から利益を得る可能性のある疾患を治療する。例えば、それらは、Atoh1発現の増加から利益を得る可能性のある1つ又は複数の疾患、例えば本明細書に記載されている疾患の1つ又は複数の疾患の発症を予防又は遅延させる、疾患の進行を遅延させる、疾患の効果を寛解させる、又はそう診断された患者の予後を改善する量を含む。例えば、聴覚障害の治療では、聴覚を任意の程度に改善するか又は聴覚障害の任意の症状を停止させる化合物が、治療上有効だろう。細胞の異常増殖の治療では、増殖を低減する化合物が治療上有効だろう。異常細胞増殖の治療では、例えば、前記癌に対して細胞の増殖を低減し、腫瘍サイズを低減し、転移を低減し、血管の増殖を低減する化合物が治療上有効だろう。治療上有効量の化合物は、疾患を治癒する必要はないが、疾患の治療を提供する。] [0022] 「患者」という用語は、本明細書の全体にわたって、本発明の方法による治療が提供される動物、ヒト、又は非ヒトを記述するために使用される。獣医学的及び非獣医学的応用が企図されている。この用語には、鳥類、爬虫類、両生動物、及び哺乳動物、例えばヒト、他の霊長類、ブタ、マウス及びラットなどのげっ歯動物、ウサギ、モルモット、ハムスター、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、ヒツジ、及びヤギが含まれるが、これらに限定されない。典型的な患者には、ヒト、家畜、並びにネコ及びイヌなどの家庭ペットが含まれる。] [0023] 「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素の任意のラジカルを指す。] [0024] 一般的に、及び他に指示がない限り、置換基(ラジカル)の接頭辞名は、(i)親水素化物の「ane」を、接尾辞「イル」、「ジイル」、「トリイル」、「テトライル」などに置き換えるか、又は(ii)親水素化物の「e」を、接尾辞「イル」、「ジイル」、「トリイル」、「テトライル」などに置き換えるかのいずれかにより、親水素化物から派生する(ここで、自由原子価を有する原子(複数可)には、それを指定する場合、親水素化物の任意の確定している付番と一致するできるだけ低い番号が与えられる)。一般的に認められている略称、例えばアダマンチル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、フリル、ピリジル、イソキノリル、キノリル、及びピペリジル、並びに慣用名、例えばビニル、アリル、フェニル、及びチエニルも本明細書の全体にわたって使用される。従来の付番/付文字方式は、置換基の付番、及び縮合環、二環式、三環式、多環式環の命名法についても厳守される。] [0025] 「アルキル」という用語は、表示数の炭素原子を含有する直鎖又は分岐鎖であってもよい飽和炭化水素鎖を指す。例えば、C1〜C6アルキルは、この基がその中に1〜6個の(6個も含む)炭素原子を有してもよいことを示す。任意の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(subsitutent)(例えば、本明細書に記載されているRaに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。アルキル基の例には、限定的ではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、及びtert−ブチルが含まれる。] [0026] 「ハロアルキル」という用語は、少なくとも1個の水素原子がハロにより置換されているアルキル基を指す。幾つかの実施形態では、複数の水素原子(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、又は14個)が、ハロにより置換されている。これらの実施形態では、該水素原子は各々同じハロゲン(例えばフルオロ)により置換されてもよく、又は該水素原子は異なるハロゲン(例えば、フルオロ及びクロロ)の組み合わせにより置換されてもよい。「ハロアルキル」は、水素が全てハロにより置換されたアルキル部分も含む(本明細書では、例えばトリフルオロメチルなどのペルフルオロアルキル、ペルハロアルキルと呼ばれることもある)。任意の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRbに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。] [0027] 「アラルキル」という用語は、アルキル水素原子がアリール基により置換されているアルキル部分を指す。該アルキル部分の炭素の1つは、アラルキル基を別の部分に結合させる部位として役立つ。任意の環又は鎖の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRcに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。「アラルキル」の非限定的な例には、ベンジル、2−フェニルエチル、及び3−フェニルプロピル基が含まれる。] [0028] 「ヘテロアラルキル」という用語は、アルキル水素原子がヘテロアリール基により置換されているアルキル部分を指す。該アルキル部分の炭素の1つは、アラルキル基を別の部分に結合させる部位として役立つ。ヘテロアラルキルは、アルキル部分にある複数の水素原子がへテロアリール基により置換された基を含む。任意の環又は鎖の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRcに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。ヘテロアラルキルには、例えば、2−ピリジルエチルが含まれてもよい。] [0029] 「アルコキシ」及び「ハロアルコキシ」という用語は、それぞれ、−O−アルキルラジカル及び−O−ハロアルキルラジカルを指す。「フェノキシ」という用語は、−O−フェニルラジカルを指す。] [0030] 「ヘテロシクリル」という用語は、O、N、又はSから独立して選択される1つ又は複数の(例えば1〜4個の)ヘテロ原子環原子を有する、完全に飽和した単環式、二環式、又は他の多環式環系を指す。該ヘテロ原子又は環炭素は、ヘテロシクリル置換基を別の部分に結合させる部位である。任意の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRcに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。ヘテロシクリル基には、例えば、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(ピペリジノ)、ピペラジニル、モルホリニル(モルホリノ)、ピロリニル、及びピロリジニルが含まれる。] [0031] 「シクロアルキル」という用語は、完全に飽和している単環式、二環式、三環式、又は他の多環式炭化水素基を指す。任意の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRcに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。環炭素は、シクロアルキル基を別の部分に結合する部位として役立つ。シクロアルキル部分には、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル、及びノルボルニル(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(bicycle[2.2.1]heptyl))が含まれる。] [0032] 「シクロアルケニル」という用語は、部分的に不飽和である単環式、二環式、三環式、又は他の多環式炭化水素基を指す。環炭素(例えば、飽和又は不飽和)は、シクロアルケニル置換基の結合部位である。任意の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRcに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。シクロアルケニル部分には、例えば、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、ノルボルネニルが含まれる。] [0033] 「アリール」という用語は、芳香族単環式又は二環式炭化水素環系を指し、任意の環原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRdに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。アリール基部分には、フェニル及びナフチルが含まれてもよい。] [0034] 「へテロアリール」という用語は、O、N、又はS(並びにそのモノ及びジオキシド、例えば、N−>O−、S(O)、SO2)から独立して選択される1つ又は複数の(例えば1〜6個の)ヘテロ原子環原子を有する芳香族単環式又は二環式炭化水素基を指す。任意の原子を、例えば、1つ又は複数の置換基(例えば、本明細書に記載されているRdに関する任意の定義に描写されているものなど)により、随意に置換することができる。へテロアリール基には、ピリジル、チエニル、フリル(フラニル)、イミダゾリル、イソキノリル、キノリル、及びピロリルが含まれてもよい。] [0035] C(O)という記述は、酸素原子に二重結合された炭素原子を指す。「オキソ」という用語は、二重結合された酸素、つまり、=Oを指す。] [0036] 「置換基」という用語は、例えば、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、シクロアルケニル、アリール、又はへテロアリール基上の任意の原子において「置換された」基を指す。一般的に、特定の可変部分の定義が水素及び非水素(ハロ、アルキル、アリールなど)の可能性の両方を含む場合、「水素以外の置換基(複数可)」という用語は、その特定の可変部分の非水素可能性を総称する。] [0037] 「1〜5個のRd(など)で随意に置換されたC6〜C10アリール」など記述は、非置換C6〜C10アリール基及び1〜5個のRdで置換された置換C6〜C10アリール基の両方を含むことが意図されている。「随意に置換された」又は「置換された」という修飾語を伴わない、アルキルなどの置換基(ラジカル)接頭辞名の使用は、特定の置換基が置換されていないことを意味すると理解される。しかしながら、「随意に置換された」又は「置換された」という修飾語を伴わない「ハロアルキル」の使用は、少なくとも1個の水素原子がハロにより置換されたアルキル基を意味すると理解される。] [0038] 説明を容易にするため、本明細書(特許請求の範囲を含む)では、ある基が、「本明細書のどこかで定義されているような」(など)により定義される場合、その特定の基の定義は、最初に述べられた最も幅の広い一般的な定義、並びに本明細書のどこかに述べられている任意の亜一般的及び特定の定義を含むことも理解される。] [0039] 本出願は、これらの各々の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2004年8月31日に出願された米国特許仮出願第60/605,746号明細書、2005年8月30日に出願された国際出願PCT/US第2005/030714号パンフレット、2004年11月15日に出願された米国特許出願第10/989,649号明細書、2007年12月12日に出願された米国特許出願第11/953,797号明細書、2008年8月7日に出願された米国特許出願第12/187,543号明細書、2006年11月15日に出願された米国特許仮出願第60/859,041号明細書、2007年11月14日に出願された国際出願PCT/US第2007/084654号パンフレット、2008年9月18日に出願された米国特許出願第12/233.017号明細書、及び2008年11月24日に出願された米国特許仮出願第60/859,041号パンフレットに関する。] [0040] 別段の記載がない限り、本明細書で使用される技術用語及び科学用語は全て、本発明が属する当業者により一般的に理解されるものと同じ意味を有する。方法及び物質は、本発明で使用するために本明細書に記載されており、当技術分野で公知である他の好適な方法及び物質も使用することができる。これらの物質、方法、及び例は例示に過ぎず、限定を意図していない。出版物、特許出願、特許、配列、データベースエントリー、及び本明細書で言及された他の文献は全て、参照によりそれらの全体が組み込まれる。矛盾が生じた場合、定義を含み本明細書に従う。] [0041] 本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明白になる。] 図面の簡単な説明 [0042] 図1A〜1Hは、フェノール化合物又はその誘導体の一般化構造を表す図である。図1I〜1Kは、特定のフェノール化合物又はその誘導体の構造を表す図である。 図2A〜2Fは、ベンズアミド化合物又は関連化合物の一般化構造を表す図である。図2G〜2Iは、特定のベンズアミド化合物又は関連化合物の構造を表す図である。 図3A〜3Xは、1つ又は複数のヘテロ環を含む化合物の一般化構造を表す図である。図3Y〜3ZZは、1つ又は複数のヘテロ環を含む特定の化合物の構造を表す図である。 図4A〜4Gは、1つ又は複数のフェニル環を含む化合物の一般化構造を表す図である。図4H〜4Iは、1つ又は複数のフェニル環を含む特定の化合物の構造を表す図である。 図5A〜5Eは、5員ヘテロ環系に結合したアミド基を含む化合物の一般化構造を表す図である。図5F及び5Gは、5員ヘテロ環系に結合したアミド基を含む特定の化合物の構造を表す図である。 図6A〜6Oは、別の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物の一般化構造を表す図である。図6P〜6Vは、別の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む特定の化合物の構造を表す図である。 図7A〜7Cは、ピリジン化合物の一般化構造を表す図であり、図7Dはピリミジン化合物の一般化構造を表す図である。図7E〜7Fは、特定のピリジン又はピリミジン化合物の構造を表す図である。 図8A及び8Bはアニリン化合物又はアニリン誘導体の一般化構造を表す図である。図8Cは特定構造のアニリン又はアニリン誘導体の構造を表す図である。 − Math1エンハンサー及び最小プロモーターにより制御されている安定的に発現するルシフェラーゼ遺伝子を有するHEK細胞におけるMath1発現を示す折れ線グラフである(実施例1を参照)。グラフに示されている化合物番号は、図1から図8に表されている化合物構造に対応する。Math1活性化は、実施例1及び実施例2に記載されているハイスループットスクリーニング法を使用して測定された。 ハイスループットスクリーニングを最適化するために実施された実験の結果を示すグラフである。 ハイスループットスクリーニングを最適化するために実施された重複実験の結果を示す点プロットである。 表示化合物と接触させた細胞において、実施例1及び実施例2に記載されているMath1ルシフェラーゼリポーターアッセイを使用して評価されたMath1活性化を示す棒グラフである。これらの化合物の構造は、図1から図8に表されている。これらの化合物についての初期Atoh1活性化結果は、図9〜114に見出すことができる。 図120Aは、表示化合物と接触させた細胞において、実施例1及び実施例2に記載されているMath1ルシフェラーゼリポーターアッセイを使用して評価されたMath1活性化を示す棒グラフである。これらの化合物の構造は、図1から図8に表されている。これらの化合物についての初期Math1活性化結果は、図9〜114に見出すことができる。図120Bは、図117Aに示されている化合物の構造を示す図である。図120Cは、表示化合物と接触させた細胞におけるAtoh1mRNA発現を示す図である。 未処理細胞(A)及び化合物(Cp)Cp.−0000540と接触した細胞(B)の写真である。有毛細胞特異的マーカーMath1−GFP及びミオシン7aを陽性染色した細胞集団が矢印で示されている。] 図10 図100 図101 図102 図103 図104 図105 図106 図107 図108 [0043] 本発明は、特に、本明細書に記載されている病気について患者を治療するための化合物及び化合物に関する方法及び/又は医薬組成物を提供する。本治療法は、特定の根本細胞事象が生じるものに限定されないが、本化合物及び組成物は、対象体及び/又は細胞においてAtoh1遺伝子の発現を増加させ、それにより例えば、細胞の聴覚有毛細胞への分化を引き起こすことができる。] [0044] Atoh−1 アト−ナル(atonal)タンパク質相同体1(Atoh1又はアトーナル)は、ショウジョウバエ(Drosophila)神経系の発生における細胞運命決定に重要な役割を果たすと考えられている塩基性ヘリックス−ループ−ヘリックス(bHLH)ドメイン含有タンパク質をコードする前神経遺伝子である(Jarman et al., Cell, 73:1307-1321, 1993)。Atoh1は、コクヌストモドキ(Tribolium castenium)(赤コクヌストモドキ)、トラフグ(Fugu rubripes)(フグ)、ニワトリ(Cath1)、マウス(Math1)、及びヒト(Hath1)で同定された相同体と、進化的に保存されている(Ben-Arie et al., Hum. Mol. Gene., 5:1207-1216, 1996)。これらの相同体の各々は、長さが同一のbHLHドメインを含有しており、Atoh1 bHLHドメインとの高度な配列同一性を有する。例えば、Hath1及びMath1遺伝子は、長さがほとんど同一である。これらの分子は、高度に類似のヌクレオチド配列(86%同一性)、及び高度に類似のbHLHアミノ酸配列(89%)も有する。Cath1のbHLHドメインは、Hath1及びMath1のbHLHドメインと、それぞれ97%及び95%同一である。Cath1のbHLHは、Atoh1 bHLHドメインと67%同一である。対照的に、他のショウジョウバエコード化タンパク質のbHLHドメインは、40〜50%しか配列同一性を共有しない。] [0045] 哺乳動物Atoh1相同体の各々は、Eボックス(CANNTG(配列番号1))依存性転写を活性化する転写因子として機能し(Arie et al., Hum. Mol. Genet., 9:1207-1216, 1996;Akazawa et al., J. Biol. Chem., 270:8730-8738, 1995)、神経組織及び消化(GI)管における細胞運命決定の重要な正の調節因子として機能する(Helms et al., Development, 125:919-928, 1998;Isaka et al., Eur. J. Neurosci., 11:2582-2588, 1999;Ben-Arie et al., Development, 127:1039-1048, 2000)。] [0046] 難聴、骨関節炎、及び異常細胞増殖を治療するための、上記に記載されているAtoh1相同体をコードする核酸の使用は、Zoghbiら(米国特許公開第2004/0237127号明細書)により記載されている。] [0047] 本明細書で使用される場合、「Atoh1」は、任意の及び全てのAtoh1関連核酸又はタンパク質配列を指し、Atoh1核酸又はアミノ酸配列に対して、それぞれオーソロガスであるか、又は相同性であるか、又は有意な配列類似性を有する任意の配列を含み、したがって、「Atoh1」という用語は、他の哺乳動物相同体、例えばヒト、マウス、ラットなどを含む。当該配列は、哺乳動物(例えばヒト)を含む任意の動物に存在し得る。Atoh1の核酸及びアミノ配列の例には、以下の配列に限定されないが、Atoh1(例えば、それぞれNM_001012432.1及びNP_001012434.1)(チンパンジー(Pan troglodytes))、Hath1(例えば、NM_005172.1及びNP_005163.1)(ホモサピエンス(Homo sapiens))、Math1(例えば、NM_007500.4及びNP_031526.1)(ハツカネズミ(Mus musculus))、Atoh1(NM_001109238.1及びNP_001102708.1)(ドブネズミ(Rattus norvegicus))、Atoh1(XM_001102247.1及びXP_001102247.1)(アカゲザル(Macaca mulatta))、Atoh1(NM_001098099.1及びNP_001091568.1)(ウシ(Bos taurus))、Atoh1(XM_544986.2及びXP_544986.2)(イヌ(Canis lupus familiaris))、及びCath1(例えば、U61149.1及びAF467292.1)(ニワトリ(Gallus gallus))、並びにこのタンパク質を参照するために使用される場合がある他の全ての異名、例えばアトーナル、アトーナル相同体1、Ath1、及びヘリックス−ループ−ヘリックスタンパク質Hath1が含まれる。さらに、複数の相同体又は類似配列が動物に存在する場合がある。例えばGeneID:474(ホモサピエンス)、GeneID:11921(ハツカネズミ)、GeneID:461380(チンパンジー)、GeneID:500156(ドブネズミ)、GeneID:704893(アカゲザル)、GeneID:539158(ウシ)、及びGeneID:487864(イヌ)を参照されたい。] [0048] ヒトAtoh1配列との有意な配列類似性(つまり、80%を超える、例えば少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上の、全配列にわたる類似性)を有する任意の配列(Genbank寄託番号NM_005172.1及びNP_005163.1に見出される)を、本方法で使用することができる。2つの核酸配列のパーセント同一性を決定するためには、その2つの配列を、最適な比較目的でアラインする(第1及び第2のアミノ酸又は核酸配列の1つ又は両方に、最適なアラインメントに必要なギャップが導入され、非相同性配列は、比較の目的では無視してもよい)。比較目的のためにアラインされる参照配列の長さは、少なくとも80%である(幾つかの実施形態では、参照配列の長さの約85%、90%、95%、又は100%がアラインされる)。その後、対応するヌクレオチド位置のヌクレオチドが比較される。第1の配列の位置が、第2の配列の対応する位置と同じヌクレオチドにより占められている場合、その分子はその位置で同一である。2つの配列間のパーセント同一性は、その2つの配列により共有される同一位置の数の関数であり、その2つの配列を最適にアラインメントするために導入が必要なギャップの数及び各ギャップの長さを考慮している。] [0049] 配列の比較、及び2つの配列間のパーセント同一性の決定は、数学的アルゴリズムを使用して達成することができる。例えば、2つのアミノ酸配列間のパーセント同一性は、GCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムに組み込まれているNeedleman及びWunsch((1970) J. Mol. Biol. 48:444-453)アルゴリズムを使用し、ギャップペナルティが12で、ギャップ伸長ペナルティが4で、フレームシフトギャップペナルティが5のBlossum62スコアリングマトリックスを使用して決定することができる。] [0050] 化合物 本発明は、細胞においてAtoh1発現を増加可能な化合物を提供する。幾つかの実施形態では、Atoh1発現の増加は著しい増加である。幾つかの実施形態では、Atoh1発現の増加は、例えば、基線を超えた約1〜10%、11〜20%、21〜30%、31〜40%、41〜50%、51〜60%、61〜70%、71〜80%、81〜90%、91〜100%、101〜200%、201〜300%、301〜400%、401〜500%、501〜1000%、1001〜10000%、10001〜100000%もしくはそれ以上の範囲であってもよい。Atoh1の増加は、倍増として表現することもでき、例えば100%の増加は1倍の増加であり、1000%の増加は10倍の増加などである。その代わりに又はそれに加えて、Atoh1発現の増加は、細胞、例えば非聴覚有毛細胞(つまり聴覚有毛細胞以外の細胞、例えば先駆細胞又は幹細胞)の、聴覚有毛細胞への又はそれへと向かう分化を促進するのに十分である。] [0051] 本明細書に記載されている方法のどの方法でも使用することができる化合物は、フェノール化合物(又はそれらの硫黄類似体、例えばフェニルチオール)、又はフェニルエーテル(又はチオエーテル)、例えば直鎖又は環式フェニルエーテルなどの、そのような化合物に由来する化合物である。例えば、そのような化合物は、図1A〜1Hに示されている構造により一般的に表すことができ、図1I〜1Kに示されている構造により具体的に例示することができる。任意のフェノール化合物(又は硫黄類似体)は中性であってもよく、又は塩形態、例えばそのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、又はカルシウム塩であってもよい。] [0052] そのようなフェノール化合物及び誘導体(又はそれらの硫黄類似体)は、図1Aの構造により記述されており、図中、R2、R3、R4、R5、及びR6は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはO(図1Bを参照)又はSであり(図1Cを参照)、R1は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。例えば、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を含む部分は、アルコキシ基又はトリフルオロメチル基であってもよい。] [0053] 図1Dを参照すると、特定の実施形態では、R1及びR2は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成する。] [0054] 図1Eを参照すると、特定の実施形態では、R1はHであり、すなわち化合物はフェノールである。] [0055] 図1F〜1Hを参照すると、ある実施形態では、フェノール誘導体は環状エーテル誘導体である。例えば、これらの分子の環状エーテル部分は、カルボニル基(図1Fを参照)及び/又は炭素−炭素二重結合(図1Gを参照、両方を含有)を組み込むことにより剛性にすることができる。他の実施形態では、そのような環状エーテル誘導体は、環状エーテル系付近に第2の環系を組み込むことにより剛性にすることができる。特定の実施形態では、環状エーテル誘導体は、図1Fの構造により表されており、図中、R8、R9、R10、及びR11は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。他の特定の実施形態では、環状エーテル誘導体は、図1Gの構造により表されており、図中、R12及びR13は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。他の特定の実施形態では、環状エーテル誘導体は、図1Hの構造により表されており、図中、R14及びR15は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成し、R16、R17、及びR18は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0056] 本化合物は、ベンズアミド化合物及び/又は関連化合物である。そのような化合物は、図2A〜2Fに示されている構造により一般的に表すことができ、図2G〜2Iに示されている構造により具体的に例示することができる。本ベンズアミド又は関連化合物はいずれも、中性であってもよく、又は塩形態であってもよい。] [0057] 本ベンズアミド又は関連化合物は、図2Aの構造により記述することができ、図中、R20、R21、R22、R23、及びR24は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R24及びR26は、各々独立してH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0058] 図2Aの化合物では、R24及びR25は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成することができる。そのような化合物は、図2Bの構造により表すことができる。例えば、そのような化合物は、図2C及び2Dにより示されている構造を有していてもよく、図中、R27、R28、R29、R31、及びR32は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R26は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0059] 他のベンズアミド関連化合物及び誘導体は、図2E及び2Fの構造により記述されており、図中、R33、R34、R35、R36、及びR37は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R39、R40、R41、及びR42は、各々独立してH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0060] 本化合物は、O、S、又はNなどのもう1つのヘテロ原子を含む3、4、5、6、又は7員環系などの、1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含むことできる。例えば、当該1つ又は複数の環系は、O、S、又はNなどの1、2、3、4、又は5個のヘテロ原子さえ含むことができる。多くの実施形態では、これらの環系は芳香族である。例えば、そのような化合物は、図3A〜3Xに示されている構造により一般的に表すことができ、図3Y〜3ZZに示されている構造で具体的に例示することができる。当該1つ又は複数の環系であるか又はそれを含む任意の記載されている化合物は、中性であってもよく、又は塩形態であってもよい。] [0061] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Aの構造により記述されており、図中、R43及びR44は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはO(図3B)又はS(図3C)である。] [0062] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Dの構造により記述されており、図中、R45、R46、及びR48は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R47及びR49は、各々独立してH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0063] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Eの構造により記述されており、図中、R50、R51、R52、及びR53は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはO(図3F)又はS(図3G)である。] [0064] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Hの構造により記述されており、図中、R55、R56、及びR57は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R54は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。例えば、具体的な実施形態では、図3Iに示されているように、R54及びR55は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成することができる。] [0065] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Jの構造により記述されており、図中、R57、R59、及びR60は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R58は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。例えば、具体的な実施形態では、図3Kに示されているように、R56及びR59は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成することができる。例えば、具体的な実施形態では、図3Lに示されているように、R57及びR60は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成することができる。例えば、具体的な実施形態では、図3Mに示されているように、R57及びR60並びにR58及びR59は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成することができる。] [0066] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Nの構造により記述されており、図中、R61、R62、及びR64は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R63は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。例えば、具体的な実施形態では、図3Oに示されているように、R61及びR62は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成することができる。] [0067] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Pの構造により記述されており、図中、R65及びR66は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはO(図3Q)又はS(図3R)である。] [0068] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Sの構造により記述されており、図中、R67、R68、及びR69は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはO(図3T)又はS(図3U)である。] [0069] 1つ又は複数のヘテロ環系であるか又はそれらを含む化合物は、図3Vの構造により記述されており、図中、R70、R71、及びR72は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはO(図3W)又はS(図3X)である。] [0070] 本化合物は、本明細書に記載されている任意の方法で使用することができ、縮合フェニル環系、例えばフラボノイド、クマリン、又は他の類似した系の一部であるものなどの1つ又は複数のフェニル環であるか又はそれらを含む。例えば、そのような化合物は、図4A〜4Gに示されている構造により一般的に表すことができ、図4H及び4Iに示されている構造で具体的に例示することができる。1つ又は複数の環系であるか又はそれを含む任意の記載されている化合物は、中性であってもよく、又は塩形態であってもよい。] [0071] 1つ又は複数のフェニル環であるか又はそれらを含む化合物は、図4Aの構造により記述されており、図中、R74、R75、R76、R78、及びR79は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。例えば、具体的な実施形態では、図4Bに示されているように、R76及びR77は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環系を形成することができる。例えば、図4Bの構造は、図4C及び図4Dの化合物により記述することができ、図中、R81、R82、R83、及びR84は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。例えば、R76及びR77が一緒になって1つ又は複数の環系を形成する他の具体的な実施形態では、これらの化合物は、図4E〜4Gの構造により表すことができ、図中、R85、R86、R87、及びR88は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R89は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0072] 幾つかの実施形態では、本明細書に記載されている任意の方法で使用することができる化合物は、O、S、又はNなどのもう1つのヘテロ原子を含むものなどの5員へテロ環系に結合したアミド基を含む。例えば、当該1つ又は複数の環系は、O、S、又はNなどの1、2、3、4、又は5個のヘテロ原子さえ含むことができる。多くの実施形態では、これらの環系は芳香族である。例えば、そのような化合物は、図5A〜5Eに示されている構造により一般的に表すことができ、図5F〜5Gに示されている構造で具体的に例示することができる。当該1つ又は複数の環系であるか又はそれを含む任意の記載されている化合物は、中性であってもよく、又は塩形態であってもよい。] [0073] ある実施形態では、5員へテロ環系に結合したアミド基を含むそのような化合物は、図5Aの構造により記述されており、図中、R92、R93、及びR94は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R90及びR91は、各々独立してH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはO(図5B)又はS(図5C)である。例えば、具体的な実施形態では、R90及びR91は一緒になって、16個までの炭素原子を含み、随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子で置換された1つ又は複数の環系を形成することができる(図5Dを参照)。] [0074] 他のある実施形態では、5員へテロ環系に結合したアミド基を含むそのような化合物は、図5Eの構造により記述されており、図中、R97及びR98は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R95、R96、及びR99は、各々独立してH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0075] 幾つかの実施形態では、本明細書に記載されている任意の方法で使用することができる化合物には、例えば1つ又は複数の4、5、6、7、又は8員環系を形成する1つ又は複数の他の環系と縮合した5員ヘテロ環系が含まれる。例えば、そのような化合物は、図6A〜6Oに示されている構造により一般的に表すことができ、図6P〜6Vに示されている構造で具体的に例示することができる。当該1つ又は複数の環系であるか又はそれを含む任意の記載されている化合物は、中性であってもよく、又は塩形態であってもよい。] [0076] 幾つかの実施形態では、1つ又は複数の他のヘテロ環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物は、図6Aにより記述されており、図中、R100、R101、R102、R103、R104、及びR105は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはS(図6Bを参照)又はO(図6Cを参照)である。] [0077] 他の実施形態では、1つ又は複数の他の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物は、図6Dにより記述されており、図中、R106、R107、R108、R109、R110、R111、R112、R113、R114、及びR115は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはS(図6Eを参照)又はO(図6Fを参照)である。] [0078] 特定の実施形態では、1つ又は複数の他の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物は、図6Gにより記述されており、図中、R118、R119、R120、R121、R123は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R123は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0079] 特定の実施形態では、1つ又は複数の他の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物は、図6Hにより記述されており、図中、R124、R125、R126、及びR127は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R128及びR129は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を含む1つ又は複数の環を形成する。例えば、図6Hの化合物は、図6Iにより記述されてもよく、式中、R130、R131、R132、及びR128は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R129は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0080] 他の特定の実施形態では、1つ又は複数の他の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物は、図6Jにより記述されており、図中、R134、R135、R136、R137、R140、及びR141は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R139は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。例えば、図6Kを参照すると、具体的な実施形態では、R140及びR141は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環を形成する。] [0081] 幾つかの実施形態では、1つ又は複数の他の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物は、図6Lにより記述されており、図中、R143、R144、R145、R146、及びR147は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、XはS(図6Mを参照)又はO(図6Nを参照)である。] [0082] さらに他の実施形態では、1つ又は複数の他の環系と縮合した5員ヘテロ環系を含む化合物は、図6Oにより記述されており、図中、R149、R150、R151、及びR152は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R153は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0083] 幾つかの実施形態では、本明細書に記載されている任意の方法で使用することができる化合物は、ピリジン又はピリミジンである。例えば、そのような化合物は、図7A〜7Dに示されている構造により一般的に表わすことができ、図7E及び7Fに示されている構造で具体的に例示することができる。ピリジン又はピリミジンである任意の記載されている化合物は、中性であってもよく、又は塩形態、例えばその塩酸塩であってもよい。] [0084] 幾つかの実施形態では、該ピリジン化合物は、図7Aにより記述されており、図中、R155、R156、R157、R159、及びR160は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。幾つかの具体的な実施形態では、R156及びR157(図7Bを参照)、又はR156及びR157並びにR159及びR160(図7Cを参照)は一緒になって、16個までの炭素原子及び随意に1つ又は複数のN、O、S、又はF原子を各々含む1つ又は複数の環を形成する。] [0085] 幾つかの実施形態では、該ピリミジン化合物は、図7Dにより記述されており、図中、R161、R162、R163、及びR164は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] [0086] 幾つかの実施形態では、本明細書に記載されている任意の方法で使用することができる化合物は、アニリン又はアニリン誘導体である。例えば、そのような化合物は、図8A及び8Bに示されている構造により一般的に表わすことができ、図8Cに示されている構造で具体的に例示することができる。ピリジン又はピリミジンである任意の記載されている化合物は、中性であってもよく、又は塩形態であってもよい。] 図8A 図8C [0087] 幾つかの実施形態では、該アニリン化合物は、図8Aにより記述されており、図中、R170、R171、R172、R173、及びR174は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R175及びR176は、互いに独立してH、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] 図8A [0088] 幾つかの実施形態では、該アニリン誘導体化合物は、図8Bにより記述されており、図中、R178、R179、R180、及びR181は、各々独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CN、NO2、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分であり、R177は、H、又は16個までの炭素原子及び随意に1つ若しくは複数のN、O、S、若しくはF原子を含む部分である。] 図8B [0089] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図6Gに描写されている式を有してもよい。] [0090] 幾つかの実施形態では、 R118、R119、R120、及びR121の各々は、H、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、及びC1〜C3ハロアルコキシから独立して選択され、 R122は水素又は−Z−Raであり、式中、 ZはO又は結合であり、 Raは、 (i)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、各々が1〜3個のRbで随意に置換されているか、又は (ii)C3〜C10シクロアルキル又はC3〜C10シクロアルケニルであり、各々が1〜5個のRcで随意に置換されているか、又は (iii)C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであり、各々が1〜5個のRcで随意に置換されているか、又は (iv)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRdで随意に置換されており、 R123は、 (i)水素であるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、各々が1〜3個のRbで随意に置換されているか、又は (iii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、1〜5個のRdで随意に置換されているか、又は (iv)C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであり、各々が1〜5個のRcで随意に置換されているか、又は (v)−(C1〜C6アルキル)−Z1−(C6〜C10アリール)であり、式中Z1がO、S、NH、又はN(CH3)であり、アルキル部分が、随意に1〜3個のRbで置換されており、アリール部分が、随意に1〜5個のRdで置換されているか、又は (vi)−(C1〜C6アルキル)−Z2−(5〜10個の原子を含むヘテロアリール)であり、式中Z2がO、S、NH、又はN(CH3)であり、アルキル部分が、随意に1〜3個のRbで置換され、ヘテロアリール部分が、随意に1〜5個のRdで置換されているか、又は (vii)−(C1〜C6アルキル)−Z3−(C3〜C10シクロアルキル)であり、式中Z3がO、S、NH、又はN(CH3)であり、アルキル部分が、随意に1〜3個のRbで置換され、シクロアルキル部分が、随意に1〜5個のRcで置換されており、 Rbは各出現において、独立して、 (i)NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で随意に置換されるC3〜C7シクロアルキルであり、 Rcは各出現において、独立して、 (i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、又はオキソであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、 Rdは各出現において、独立して、 (i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)、又はシアノであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。] [0091] 実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。] [0092] 可変部分R118、R119、R120、及びR121 ある実施形態では、R118、R119、R120、及びR121の各々は水素である。他の実施形態では、R118、R119、R120、及びR121の各々は、H、ハロ、及びNO2から独立して選択される。さらに別の実施形態では、R118、R119、R120、及びR121(例えばR120)の1つは、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、又はC1〜C3ハロアルコキシ(例えばハロ、例えばクロロ、又はNO2)であり、他は水素である(例えば、R118、R119、R120、及びR121(例えばR120)の1つは、ハロ及びNO2であり、他は水素である)。] [0093] 可変部分R122 ある実施形態では、R122は、−Z−Raであってもよい。実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。] [0094] ZはOであってもよい。] [0095] Zは結合であってもよい。] [0096] Raは、 (i)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであってもよく、各々が1〜3個のRbで随意に置換されているか、又は (iii)C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであってもよく、各々が1〜5個のRcで随意に置換されている。] [0097] 例えば、Raは、 (i)各々が1〜3個のRbで随意に置換されているC1〜C6アルキルであってもよく、又は (iii)各々が1〜5個のRbで随意に置換されているC7〜C11アラルキルであってもよい。] [0098] Raは、C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであってもよく、各々が1〜5個のRcで随意に置換されている(例えば、1〜5個のRcで随意に置換されているC7〜C11アラルキル)。例えば、Raは、ベンジル又はフェネチルであってもよく、該フェニル部分は、1〜5個(例えば、1〜4個、1〜3個、1〜2個、又は1個、例えば1〜2個又は1個)のRc(例えば、ハロ(例えばクロロ)、C1〜C6アルコキシ(例えばOCH3)、又はC1〜C6アルキル(例えばCH3)で随意に置換されている。ある実施形態では、ZはOであってもよい。] [0099] Raは、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであってもよく、各々が1〜3個のRbで随意に置換されている(例えば、C1〜C6アルキルの各々が1〜3個のRbで随意に置換されているC1〜C6アルキル)。例えば、RaはCH3であってもよい。ある実施形態では、Zは結合であってもよい。] [0100] ある実施形態では、R122は水素であってもよい。] [0101] 可変部分R123 ある実施形態では、R123は、 (iii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであってもよく、各々が1〜5個のRdで随意に置換されているか、又は (iv)C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであってもよく、各々が1〜5個のRcで随意に置換されているか、又は (v)−(C1〜C6アルキル)−Z1−(C6〜C10アリール)であってもよく、式中Z1がO、S、NH、又はN(CH3)であり、アルキル部分が随意に1〜3個のRbで置換されており、アリール部分が随意に1〜5個のRdで置換されている。] [0102] 例えば、R123は、 (iii)1〜5個のRdで随意に置換されているC6〜C10アリールであってもよく、又は (iv)1〜5個のRcで随意に置換されているC7〜C11アラルキルであってもよく、又は (v)−(C1〜C6アルキル)−Z1−(C6〜C10アリール)であってもよく、式中Z1がO、S、NH、又はN(CH3)であり、アルキル部分が随意に1〜3個のRaで置換され、アリール部分が随意に1〜5個のRdで置換されている。] [0103] 実施形態では、R123は、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであってもよく、各々が1〜5個のRdで随意に置換されている(例えば、1〜5個のRdで随意に置換されているC6〜C10アリール)。例えば、R123はフェニルであってもよく、1〜5個(例えば、1〜4個、1〜3個、1〜2個、又は1個)のRd(例えば、C1〜C6アルコキシ、例えばOCH3)で随意に置換されている。] [0104] 実施形態では、R123は、C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであってもよく、各々が1〜5個のRcで随意に置換されている(例えば、1〜5個のRcで随意に置換されているC7〜C11アラルキル)。例えば、R123は、ベンジル又はフェネチルであってもよく、フェニル部分は、1〜5個(例えば、1〜4個、1〜3個、1〜2個、又は1個)のRc(例えば、ハロ(例えばクロロ)、C1〜C6アルコキシ(例えば、OCH3)、C1〜C6アルキル(例えば、CH3)、NH2、又はヒドロキシルで随意に置換されている。] [0105] 実施形態では、R123は、−(C1〜C6アルキル)−Z1−(C6〜C10アリール)であってもよく、式中、Z1は、O、S、NH、又はN(CH3)であり、アルキル部分は、1〜3個のRbで随意に置換されており、アリール部分は、1〜5個のRdで随意に置換されている。例えば、R123は、−(CH2)−Z1−(フェニル)であってもよく、フェニル部分が1〜5個(例えば、1〜4個、1〜3個、1〜2個、又は1個)のRd(例えば、ハロ(例えばクロロ)、C1〜C6アルコキシ(例えばOCH3)、C1〜C6アルキル(例えばCH3)、NH2、又はヒドロキシルで随意に置換されている。] [0106] 化合物のサブセットは、 R122が−Z−Raであり、Raが、C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであってもよく、各々が1〜5個のRcで随意に置換されており(例えば、1〜5個のRcで随意に置換されているC7〜C11アラルキル、例えばベンジル又はフェネチル)、及び R123が、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであってもよく、各々が1〜5個のRdで随意に置換されているもの(例えば、1〜5個のRdで随意に置換されているC6〜C10アリール、例えばフェニル)を含む。] [0107] 実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる:] [0108] Rc及びRdは、本明細書のどこかで定義されている通りであってもよい。] [0109] ZはOであってもよい。] [0110] R118、R119、R120、及びR121の各々は水素である。他の実施形態では、R118、R119、R120、及びR121の各々は、H、ハロ、及びNO2から独立して選択される。さらに別の実施形態では、R118、R119、R120、及びR121(例えば、R120)の1つは、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、又はC1〜C3ハロアルコキシ(例えばハロ、例えばクロロ、又はNO2)であり、他は水素であり(例えば、R118、R119、R120、及びR121(例えばR120)の1つは、ハロ及びNO2であり、他は水素である)、例えば、それらのうちの1つはハロ(例えばクロロ)又はニトロ、例えばハロ(例えばクロロ)であり、他は水素である。] [0111] 例えば、 R122は、−Z−Raであり、式中、ZはOであり、Raは、1〜5個のRcで随意に置換されたC7〜C11アラルキルであり、 R123は、1〜5個のRdで随意に置換されたC6〜C10アリールであり、 R118、R119、R120、及びR121の各々は水素であってもよく、又はR118、R119、R120、及びR121の各々は、独立してハロ(例えばクロロ)又はニトロ、例えばハロ(例えばクロロ)であってもよく、又はR118、R119、R120、及びR121の1つは、ハロ(例えばクロロ)又はNO2、例えばハロ(例えばクロロ)であってもよく、他は水素である。] [0112] 別の例として、Zは結合であり、上記の例における定義が当てはまる。] [0113] 図6Gに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0000489、CP−0000540、CP−0000550、CP−0000553、CP−0000554、CP−0000557、CP−0000571、CP−0047659、CP−0064483、CP−0066829、CP−0069961、CP−0074806、CP−0080773、CP−0091818、CP−0109953、CP−0105772、及びCP−0193184が含まれる。] [0114] 図6Gに描写されている式を有する化合物の他の例には、以下が含まれる。] [0115] 幾つかの実施形態では、当該化合物は、図6Lに描写されている式を有していてもよい。] [0116] 幾つかの実施形態では、 XはO又はSであり、 R143、R144、R145、及びR146の各々は、H、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、及び−NHC(O)(C1〜C3アルキル)から独立して選択され、 R147はNReRfであり、式中、Re及びRfの一方は水素又はC1〜C3アルキルであり、Re及びRfの他方は (i)−C(O)Rgであり、式中Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、又は (ii)C1〜C3アルキルであり、 又は R147は、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、 又は R147は、−SCH2Riであり、式中Riは、 (i)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、又は (ii)−C(O)NReRfであり、式中、Re及びRfの一方は水素又はC1〜C3アルキルであり、Re及びRfの他方は、−C(O)Rgであり、式中、Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されている、ならびに、 Rhは各出現において、独立して、 (i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。] [0117] 実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。] [0118] 可変部分X XはSであってもよい。] [0119] XはOであってもよい。] [0120] 可変部分R143、R144、R145、及びR146 ある実施形態では、R143、R144、R145、及びR146の各々は水素である。 他の実施形態では、R143、R144、R145、及びR146の1つは、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、又は−NHC(O)(C1〜C3アルキル)であり、他は水素である。] [0121] 可変部分R147 ある実施形態では、R147はNReRfであってもよく、式中、Re及びRfの一方は水素又はC1〜C3アルキル(例えば、水素)であり、Re及びRfの他方は、 (i)−C(O)Rgであり、式中Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、又は (ii)C1〜C3アルキルである。] [0122] 実施形態では、R147はNReRfであってもよく、式中、Re及びRfの一方は、水素又はC1〜C3アルキル(例えば、水素)であり、Re及びRfの他方は、−C(O)Rgであり、式中、Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されている。] [0123] 例として、Rgは、1〜5個(例えば、1〜4個、1〜3個、1〜2個、又は1個)のRh(例えば、ハロ(例えば、クロロ)、C1〜C6アルコキシ(例えば、OCH3)、又はC1〜C6アルキル(例えば、CH3)で随意に置換されたフェニルであってもよい。] [0124] 別の例として、Rgは、1〜2個(例えば、1個)のRh(例えば、C1〜C6アルキル(例えば、CH3))で随意に置換されている、5〜6個(例えば、5個)の原子を含むへテロアリールであってもよい。] [0125] ある実施形態では、 XはSであってもよく、 R147はNReRfであってもよく、式中、Re及びRfの一方は水素又はC1〜C3アルキル(例えば、水素)であり、Re及びRfの他方は、 (i)−C(O)Rgであり、式中Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、又は (ii)C1〜C3アルキルである (例えば、Re及びRfの一方は、水素又はC1〜C3アルキル(例えば、水素)であり、Re及びRfの他方は、−C(O)Rgであり、式中Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されている)。] [0126] Rg及びRhは、本明細書のどこかで定義されている通りであってもよい。] [0127] ある実施形態では、R143、R144、R145、及びR146の各々は水素である。 他の実施形態では、R143、R144、R145、及びR146の1つは、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、又は−NHC(O)(C1〜C3アルキル)であり、他は水素である。] [0128] 図6Lに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0064917、CP−0067233、CP−0068578、CP−0103014、CP−0105777、CP−0107060、CP−0029300、CP−0079983、及びCP−0103978が含まれる。] [0129] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図6Aに描写されている式を有していてもよい。] [0130] 幾つかの実施形態では、 XはO又はSであり、 R100、R101、R102、及びR103の各々は、H、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシから独立して選択されるか、又は R100、R101、R102、及びR103の任意の隣りあった2対は、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、5個又は6個の総環原子を含む縮合ヘテロ環を形成し、該ヘテロ環は、C1〜C3アルキル及びオキソから独立して選択される1〜3個の置換基で随意に置換されており、 R104は、−C(O)NRjRkであり、式中、Rj及びRkの一方は水素又はC1〜C3アルキルであり、Rj及びRkの他方は (i)5〜6ヘテロシクリルで随意に置換されているC1〜C6アルキルであるか、又は (ii)ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、−C(O)NH2、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)、及び縮合C5〜C6シクロアルキル環から独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換されている5〜6個の原子を含むへテロアリールであり、 又は R104は、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、−C(O)NH2、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)から独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換されている5〜6個の原子を含むへテロアリールであり、ならびにR105は、ハロ又はC1〜C3アルキルである。] [0131] 実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。] [0132] 可変部分X XはSであってもよい。] [0133] XはOであってもよい。] [0134] 可変部分R100、R101、R102、及びR103 ある実施形態では、R100、R101、R102、及びR103の各々は水素である。他の実施形態では、R100、R101、R102、及びR103の1つは、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシであるか、又は−NHC(O)(C1〜C3アルキル)であり、他は水素である。] [0135] 可変部分R104 ある実施形態では、R104は、−C(O)NRjRkであり、式中、Rj及びRkの一方は水素又はC1〜C3アルキル(例えば、水素)であり、Rj及びRkの他方は、 (i)5〜6ヘテロシクリルで随意に置換されたC1〜C6アルキルであるか、又は (ii)ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、シアノ、−C(O)NH2、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルキル、及び縮合C5〜C6シクロアルキル環から独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換された5〜6個の原子を含むへテロアリールである。] [0136] 例としては、Rj及びRkの一方は、水素又はC1〜C3アルキル(例えば、水素)であり、Rj及びRkの他方は、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、−C(O)NH2、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)、及び縮合C5〜C6シクロアルキル環から独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換されている5〜6個の原子を含むへテロアリールである。] [0137] 可変部分R105 R105は、クロロ又はCH3であってもよい。] [0138] 図6Aに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0079175、CP−0087336、CP−0064314、CP−0068577、及びCP−0102404が含まれる。] [0139] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図3Aに描写されている式を有していてもよい。] [0140] 幾つかの実施形態では、 R43は、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRmで随意に置換されており、 R44は、 (i)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRmで随意に置換されているか、又は (ii)−Z4−(C1〜C6アルキル)であり、式中、 Z4は結合又はNHであり、 C1〜C6アルキルは、 (a)オキソ及びC1〜C6アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で随意に置換されている5〜6個の原子を含むヘテロシクリル、又は (b)1〜5個のRmで随意に置換されているフェノキシ、のうちの1つで置換されており、 Rmは各出現において、独立して、 (i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。] [0141] 実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。] [0142] 可変部分R43 ある実施形態では、R43は、1〜5個のRmで随意に置換されているC6〜C10アリールであってもよい。例えば、R43は、1〜5個(例えば、1〜4個、1〜3個、1〜2個、又は1個)のRm(例えば、C1〜C6アルキル(例えば、CH3))で随意に置換されているフェニルであってもよい。] [0143] ある実施形態では、R43は、5〜6個の原子を含むヘテロアリールであってもよく、その各々の原子が1〜5個のRmで随意に置換される。] [0144] 可変部分R44 ある実施形態では、R44は、1〜5個のRmで随意に置換されたC6〜C10アリールであってもよい。例えば、R44は、1〜5個(例えば、1〜4個、1〜3個、1〜2個、又は1個)のRm(例えば、ハロ(例えば、クロロ)、C1〜C6アルコキシ(例えば、OCH3)、又はC1〜C6アルキル(例えば、CH3))で随意に置換されたフェニルであってもよい。] [0145] 図3Aに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0067108、CP−0067246、CP−0068395、CP−0068929、CP−0068961、CP−0070164、CP−0070367、CP−0079642、CP−0104904、及びCP−0130665が含まれる。] [0146] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図3Uに描写されている式を有していてもよい。] [0147] 幾つかの実施形態では、 R67及びR68の各々は、独立して (i)水素であるか、又は (ii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRnで随意に置換されているか、又は (iii)NH2であるか、又は (iv)−C(O)(C1〜C6アルキル)であり、 R69は、NReRfであり、式中、Re及びRfの一方は水素又はC1〜C3アルキルであり、Re及びRfの他方は、 (i)水素であるか、又は (ii)1〜5個のRnで随意に置換されているC6〜C10アリール又は5〜6個の原子を含むへテロアリールであるか、又は (iii)−C(O)(C1〜C6アルキル)であり、式中、C1〜C6アルキルは、1〜5個のRnで随意に置換されているフェノキシで置換されており、 Rnは各出現において、独立して、 (i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであるか、又は (iii)フェニルである。] [0148] 実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。] [0149] 可変部分R67及びR68 ある実施形態では、R67及びR68の1つは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRnで随意に置換されている。] [0150] 可変部分R69 ある実施形態では、Ro及びRpの一方は、水素又はC1〜C3アルキル(例えば、水素)であり、Ro及びRpの他方は、1〜5個のRnで随意に置換されたC6〜C10アリール又は5〜6個の原子を含むへテロアリールである。] [0151] 図3Uに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0063182、CP−0071862、CP−0072036、CP−0105343、CP−0122949、及びCP−0134381が含まれる] [0152] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図3Eに描写されている式を有していてもよい。] [0153] 幾つかの実施形態では、 XはO又はSであり、 R50及びR53は、各々独立して、 (i)水素であるか、又は (ii)−C(O)Rqであるか、又は (iii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであるが、各々が1〜5個のRrで随意に置換されており、 ただし、R50及びR53の少なくとも1つは水素以外であり、 R51及びR52は、各々独立して水素又はハロであり、 Rqは、 (ii)C1〜C6アルキルであるか、又は (ii)—NRsRtであり、式中、 (a)Rs及びRtの一方は水素であり、他方は、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリール(各々が1〜5個のRrで随意に置換されている)、1〜5個のRrで随意に置換されているフェノキシで置換されているC1〜C6アルキル、又はアリール部分が1〜5個のRrで随意に置換されている−O−N=C(NH2)(C6〜C10アリール)であるか、又は (b)Rs及びRtは、各々が結合されている窒素原子と一緒になって、5〜6個の原子を含むヘテロシクリルを形成するか、又は (iii)アリール部分が1〜5個のRrで随意に置換されている−NH−C(O)(C6〜C10アリール)であり、 Rrは各出現において、独立して、 (i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。] [0154] ある実施形態では、R50及びR53の一方は−C(O)Rqであり、R50及びR53の他方は、水素、又はC6〜C10アリール若しくは5〜10個の原子を含むへテロアリールである(各々が1〜5個のRrで随意に置換されている)。実施形態では、Rqは−NRsRtであってもよい。] [0155] 図3Eに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0061777、CP−0066008、CP−0072253、CP−0099289、CP−0008545、CP−0060852、CP−0072156、CP−0072271、CP−0104766、及びCP−0110352が含まれる。] [0156] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図3Nに描写されている式を有していてもよい。] [0157] 幾つかの実施形態では、 R61、R62、及びR64の各々は、独立して (i)水素であるか、又は (ii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールである(各々が1〜5個のRuで随意に置換されている)か、又は (iii)アリール部分が1〜5個のRuで随意に置換されている−NH−C(O)(C6〜C10アリール)であるか、又は (iv)−C(O)NRvRwであり、式中、Rv及びRwの一方は水素であり、Rv及びRwの他方は、1〜5個のRuで随意に置換されているC6〜C10アリール、又はオキソで随意に置換されているC7〜C11アラルキルであるか、又は (v)NH2又はヒドロキシメチルであり、 R63は、 (i)水素であるか、又は (ii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールである(各々が1〜5個のRuで随意に置換されている)か、又は (iii)C1〜C6アルキルであり、 Ruは各出現において、独立して、 (i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は (ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。] [0158] ある実施形態では、R61、R62、及びR64のうち2つは、水素以外である。] [0159] 図3Nに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0000477、CP−0063375、CP−0064231、CP−0065105、CP−0070844、CP−0070886、及びCP−0104765が含まれる。] [0160] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図3Vに描写されている式を有していてもよい。] [0161] ある実施形態では、R70は、本明細書のどこかに記載されているようなアミド(つまり、一般式‐C(O)NRR’を有する)又は逆アミド(つまり、一般式−NR’’C(O)R’’’を有する)であってもよい。] [0162] ある実施形態では、R71は水素であってもよい。] [0163] ある実施形態では、R72は、 (i)C1〜C6アルキルであってもよく、又は (ii)各々が、ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C1〜C6アルキル、及びC1〜C6ハロアルキルから独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換されているC6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであってもよい。] [0164] 図3Vに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0065665、CP−0075627、及びCP−0075656が含まれる] [0165] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図7Dに描写されている式を有していてもよい。] [0166] ある実施形態では、ピリミジン環は、以下から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい: (i)5〜6個の原子を含むヘテロシクリル、又は (ii)各々が、ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、C1〜C6アルキル、及びC1〜C6ハロアルキルから独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換されているC6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリール。] [0167] 他の実施形態では、ピリミジン環は、縮合環で置換されていてもよい。] [0168] 図7Dに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0059547、CP−0059563、CP−0059642、CP−0064382、CP−0067053、CP−0072720、及びCP−0079810が含まれる。] [0169] 幾つかの実施形態では、これらの化合物は、図7Aに描写されている式を有していてもよい。] [0170] ある実施形態では、ピリジン環は、本明細書のどこかに記載されているようなアミド又は逆アミドで置換されていてもよい。] [0171] 他の実施形態では、ピリミジン環は、1つ又は複数の縮合環で置換されていてもよい。] [0172] 図7Aに描写されている式を有する化合物の例には、CP−0060729、CP−0066751、CP−0069934、CP−0076627、CP−0080276、CP−0089966、CP−0029278、及びCP−0130586が含まれる。] [0173] 本明細書に記載されている化合物のいずれかの混合物も、本明細書に記載されている任意の方法で使用することができる。] [0174] 合成方法 本発明の化合物は、Bionet社、Maybridge社、Chemdiv社、ChemBridge社、Peakdale社、IFLAB/Life Chemicals社、Enamine社、Microsource社、又はTimtec社などの供給業者から商業的に取得することができる。その代わり又はそれに加えて、本明細書に記載されている化合物は、市販の出発物質及び試薬、又は従来の有機化学物質合成法により調製することができる出発物質及び試薬から、本明細書に記載されている方法(又はその変法)及び/又は従来の有機化学物質合成法により合成することができる。本明細書に記載されている化合物は、反応混合物から分離し、さらにカラムクロマトグラフイー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、又は再結晶法などの方法により精製することができる。当業者であれば理解できるように、本明細書の式の化合物を合成するさらなる方法は、当業者には自明であろう。さらに、種々の合成ステップは、所望の化合物を生成するために別の順序でつまり順番で実施されてもよい。本明細書に記載されている化合物の合成に有用な合成化学変換及び保護基法(保護及び脱保護)は、当技術分野で公知であり、例えば、以下に記載されているものが含まれる:Larock, Comprehensive Organic Transformations, 2d.ed., Wiley-VCH Publishers (1999);Wuts and Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Ed., John Wiley and Sons (2007);Fieser and Fieser, Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994);及びPaquette, ed., Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995)、並びにこれらの続版。] [0175] ベンゾイミダゾール含有化合物 図6Gに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0000489、CP−0000540、CP−0000550、CP−0000553、CP−0000554、CP−0000557、CP−0000571、CP−0047659、CP−0064483、CP−0066829、CP−0069961、CP−0074806、CP−0080773、CP−0091818、CP−0105772、及びCP−0109953は、表1(項目1〜17)に示されている供給業者から商業的に取得した。本開示に記載されている他のベンゾイミダゾール1〜14(スキーム1)は、商業的に取得することができる。 スキーム1] [0176] 図6Gに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、CP−0000540の合成が記載されているKokare et al., Protein & Peptide Letters, 14:259-263, 2007に記載の化学を使用して取得することができる。分子の特定部分に変異が組み込まれたベンゾイミダゾール類似体は、十分に確立されている化学を使用して、スキーム2により調製することができる。1H−ベンゾイミダゾール中間体が市販されている場合、アルキル化反応を行って、R1置換基を導入することができる(A経路)。市販のベンゾイミダゾールの他の合成を使用して、種々の置換基を分子の異なる位置に導入することができる。しかしながら、非対称置換1H−ベンゾイミダゾールの場合、2つの他の経路を使用することができる。R3が電子求引基である場合、2−フルオロニトロベンゼンの芳香族求核置換を使用して(B経路)、2−アミノニトロベンゼン中間体を生成することができる。他の類似体の場合、R1基を導入する2−アミノニトロベンゼンのアルキル化(C経路)に従って、同じ中間体を生成することができる。ニトロ基のアミノ基への還元は、確立されている還元プロトコールを用いて行うことができる。そのような1,2−ジアミンのアルデヒドによる酸化的環化又はカルボン酸による縮合によって、所望のベンゾイミダゾール類似体が生成する。] [0177] スキーム2:ベンゾイミダゾール類似体の合成] [0178] ベンゾチアゾール含有化合物 図6Lに描写されている式(X=S)を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0064917、CP−0067233、CP−0068578、CP−0103014、CP−0105777、及びCP−0107060は、表1(項目18〜23)に示されている供給業者から商業的に取得した。図6Lに描写されている式(X=S)を有する化合物は、例えば、ローソン試薬を使用したオルト−ハロベンズアミドの環化により、又はチオアニリドの酸化により取得することができる。図6Lに描写されている式(X=S)を有する他の化合物も、例えば、Song et al., Eur. J. Med. Chem. 43(7):1519-1524, 2008に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0179] ベンゾキサゾール含有化合物 図6Lに描写されている式(X=O)を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0029300、CP−0079983、及びCP−0103978は、表1(項目24〜27)に示されている供給業者から商業的に取得した。図6Lに描写されている式(X=O)を有する他の化合物は、例えば、Boyd, Sci. Synth. 11:481-492, 2002に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0180] キナゾリノン含有化合物 図2Gに含まれているキナゾリノン誘導体は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0034360及びCP−0036187は、表1(項目27〜28)に示されている供給業者から商業的に取得した。図2Cに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、Connolly et al., Tetrahedron 61(43):10153-10202, 2005に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0181] ベンズイミダゾピリミジン含有化合物 図6Iに描写されている式を有するベンズイミダゾピリミジン化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0050095及びCP−0131763は、表1(項目29〜30)に示されている供給業者から商業的に取得した。] [0182] ベンゾフラン含有化合物 図6Aに描写されている式(X=O)を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0079175及びCP−0087336は、表1(項目31〜32)に示されている供給業者から商業的に取得した。図6Aに描写されている式(X=O)を有する他の化合物は、例えば、Hou, et al., Progress in Heterocyclic Chemistry 17:142-171, 2005に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0183] ベンゾチオフェン含有化合物 図6Aに描写されている式(X=S)を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0064314、CP−0068577、及びCP−0102404は、表1(項目33〜35)に示されている供給業者から商業的に取得した。図6Aに描写されている式(X=S)を有する他の化合物は、例えば、Bravo et al., J. Heterocyclic Chem., 7(4):967-8, 1970、又はRayner et al., Sci. Synth. 10:155-181, 2005のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0184] インドール含有化合物 図6Jに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0010539、CP−0072096、CP−0078448、及びCP−0103978は、表1(項目36〜38)に示されている供給業者から商業的に取得した。図6Jに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、Humphrey et al., Chem. Rev., 106(7):2875-2911, 2006に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0185] キノリン含有化合物 図7E及び7Fに含まれているキノリン誘導体は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0072092及びCP−0087799は、表1(項目39〜40)に示されている供給業者から商業的に取得した。他のキノリン化合物は、例えば、Larsen et al., Sci. Synth. 15:389-549, 2005に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0186] ベンゾトリアゾール含有化合物 図6Oに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0009883及びCP−0070871は、表1(項目41〜42)に示されている供給業者から商業的に取得した。図6Oに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、Katritzky et al., Chem. Rev. 98(2):409-548, 1998に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0187] 本発明のクマリン含有化合物、ベンゾピラン含有化合物、テトラヒドロキノリン含有化合物、ベンゾピラノン含有化合物、及びベンゾピラジン含有化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、図1に含まれている化合物CP−0063508、CP−0000928、CP−0005069、CP−0096433、及びCP−0045061は、表1(項目43〜47)に示されている供給業者から商業的に取得した。他のクマリン含有化合物、ベンゾピラン含有化合物、テトラヒドロキノリン含有化合物、ベンゾピラノン含有化合物、及びベンゾピラジン含有化合物は、例えば、Borges et al., Curr. Med. Chem. 12(8):887-916, 2005;Schweizer et al., Chemistry of Heterocyclic Compounds31:11-139, 1977;Katritzky et al., Tetrahedron 52(48):15031-15070, 1996;Williams et al., Sci. Synth. 14:347-638, 2003;Kress et al., Progress in Heterocyclic Chemistry 4:186-203, 1992に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0188] ピリジン含有化合物 図7Aに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0060729、CP−0066751、CP−0069934、CP−0076627、CP−0080276、CP−0089966、CP−0029278、及びCP−0130586は、表1(項目48〜55)に示されている供給業者から商業的に取得した。図7Aに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、Li et al., Bioorg. & Med. Chem. Lett. 17(8):2347-2350, 2007、又はin Spitzner et al., Sci. Synth. 15:11-255, 2005のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0189] ピリミジン含有化合物 図7Dに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0059547、CP−0059563、CP−0059642、CP−0064382、CP−0067053、CP−0072720、及びCP−0079810は、表1(項目56〜62)に示されている供給業者から商業的に取得した。図7Dに描写されている式を有する他の化合物は、例えばLuo et al., Tetrahedron Lett. 43(33), 5739-5742, 2002、又はvon Angerer et al., Sci. Synth. 16:379-572, 2004のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0190] フラン含有化合物 図3Eに描写されている式(X=O)を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0061777、CP−0066008、CP−0072253、及びCP−0099289は、表1(項目63〜66)に示されている供給業者から商業的に取得した。図3Eに描写されている式(X=O)を有する他の化合物は、例えば、Kort et al., J. Med. Chem. 51(3):407-416, 2008、又はKonig et al., Sci. Synth. 9:183-286, 2001のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0191] チオフェン含有化合物 図3Eに描写されている式(X=S)を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0008545、CP−0060852、CP−0072156、CP−0072271、CP−0104766、及びCP−0110352は、表1(項目67〜72)に示されている供給業者から商業的に取得した。図3Eに描写されている式(X=S)を有する他の化合物は、例えば、Kaizerman et al., J. Med. Chem. 46(18):3914-3929, 2003、又はSchatz et al., Sci. Synth. 10:287-392, 2001のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0192] チアゾール含有化合物 図3Uに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0063182、CP−0071862、CP−0072036、CP−0105343、CP−0122949、及びCP−0134381は、表1(項目73〜78)に示されている供給業者から商業的に取得した。図3Uに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、Narayana et al., Phosphorus, Sulfur and Silicon and the Related Elements 181(6):1381-1389, 2006、又はKikelj et al., Sci. Synth. 11:627-806, 2002のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0193] ピラゾール含有化合物 図3Nに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0000477、CP−0063375、CP−0064231、CP−0065105、CP−0070844、CP−0070886、及びCP−0104765は、表1(項目79〜85)に示されている供給業者から商業的に取得した。図3Nに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、McKeown et al., Bioorg. & Med. Chem. Lett., 16(18):4767-4771, 2006、又はStanovnik, et al., Sci. Synth. 12:15-226, 2003のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0194] イソキサゾール含有化合物 図3Vに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0065665、CP−0075627、及びCP−0075656は、表1(項目86〜88)に示されている供給業者から商業的に取得した。図3Vに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、Wakefield, Sci. Synth. 11:229-288, 2002に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0195] オキサジアゾール含有化合物 図3Aに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0067108、CP−0067246、CP−0068395、CP−0068929、CP−0068961、CP−0070164、CP−0070367、CP−0079642、CP−0104904、及びCP−0130665は、表1(項目89〜98)に示されている供給業者から商業的に取得した。図3Aに描写されている式を有する他の化合物は、例えば、Grant et al., J. Org. Chem. 73(18):7219-7223, 2008、又はHemming, et al., Sci. Synth. 13:127-184, 2004のいずれか一方に記載されている化学を使用して取得することができる。] [0196] ベンズアミド含有化合物 図2Aに描写されている式を有する化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0005186、CP−0007991、及びCP−0061566は、表1(項目99〜101)に示されている供給業者から商業的に取得した。図2Aに描写されている式を有する他の化合物は、当業者に公知である方法の使用、例えば、対応する安息香酸及びアミンの縮合により取得することができる。] [0197] 当該1,3,4−オキサジアゾール含有化合物、トリアゾリン含有化合物、ピラゾリン含有化合物、ジヒドロピリドン含有化合物、トリアゾール含有化合物、インドリン含有化合物、及びイミドアゾトリアジン含有化合物は、商業的に取得することができるか、又は従来の合成法を使用して合成することができる。例えば、化合物CP−0062030、CP−0007994、CP−0039073、CP−0004116、CP−0061401、CP−0064286、CP−0110644、及びCP−0051092は、表1(項目102〜109)に示されている供給業者から商業的に取得した。 A表1に示されている系統名は、ChemDraw Ultraバージョン9.0.1ソフトウェアを使用して、以下のように生成した。系統名は、表1に示されている化学構造の各々をChemDrawの描画窓に入力し、化合物を選択し、構造メニュー下の「構造を名称に変換」ツールを選択することにより生成した。] [0198] 治療法 本発明は、Atoh1発現の増加から利益を得る可能性のある疾患及び/又は障害を治療するための、本明細書に記載されている化合物の使用に関する方法を提供する。一般的に、本治療法は、Atoh1の発現レベルを増加させ、それにより標的細胞の部分的な又は完全な分化を促進するために、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を使用することを伴う。そのような治療から利益を得ることができる疾患は、Atoh1レベルの増加が、疾患、例えば、Atoh1発現の増加に起因する完全な又は部分的な分化細胞が、(1)喪失又は損傷細胞又は組織、例えば機能的細胞、例えば聴覚有毛細胞を置換する役目を果たす、及び/又は(2)細胞、例えば癌細胞の有害集団の増殖を防止する疾患の1つ又は複数の症状を治療するものである。] [0199] 一般的に、本発明は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を患者に投与するステップを提供する。その代わりに又はそれに加えて、本発明は、1つ又は複数の標的細胞、例えば幹細胞、iPS細胞、前駆細胞、及び/又は支持細胞を、例えばin vitroで、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数と接触させて、それらの細胞が成熟細胞タイプ、例えば有毛細胞へと又はそれに向かって完全に又は部分的に分化することを促進するステップ、1つ又は複数の細胞、例えば本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数と、例えばin vitroで接触した細胞、前駆細胞、及び/又は支持細胞を患者に投与するステップ、及び/又は1つ又は複数の細胞、例えば本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数と、例えばin vitroで接触した細胞、前駆細胞、及び/又は支持細胞を、本化合物の1つ又は複数と併用して患者に投与するステップを提供する。] [0200] 聴覚有毛細胞の喪失 有毛細胞を生成可能な細胞は内耳に存在するが、内耳における自然な有毛細胞再生は低いことが広く受け入れられている(Li et al., TrendsMol. Med., 10, 309-315 (2004);Li et al., Nat. Med., 9, 1293-1299 (2003);Rask-Andersen et al., Hear. Res., 203, 180-191 (2005))。その結果、喪失又は損傷有毛細胞は、自然な生理学的過程(例えば、細胞分化)により適切に置換することができず、有毛細胞の喪失が生じる。多くの個体では、そのような有毛細胞の喪失により、例えば感音性聴力損失、聴覚障害、及び平衡障害が生じ得る。内耳の有毛細胞の数を増加させるという治療戦略は、有毛細胞喪失、例えばこれらの症状の1つ又は複数を有する患者に有益であろう。] [0201] 有毛細胞発生におけるAtoh1の重要性は十分立証されている。例えば、Math1は、有毛細胞発生、並びに内耳前駆細胞の内耳支持細胞及び/又は有毛細胞への分化に必要である(Bermingham et al. , Science, 284:1837-1841, 1999))。それに加えて、成熟モルモットの内リンパにおけるアデノウイルス媒介性Math1過剰発現により、成熟蝸牛の非感覚細胞が未成熟有毛細胞へと分化することがもたらされる(Kawamoto et al., J. Neurosci., 23:4395-4400, 2003)。これらの研究には2つ意味するところがある。第1に、これらの研究は、成熟蝸牛の非感覚細胞が、感覚細胞、例えば有毛細胞に分化する能力を保持していることを実証する。第2に、これらの研究は、Math1過剰発現が、非感覚細胞からの有毛細胞分化を指図するのに必要かつ十分であることを実証する。その後の研究は、アデノウイルス媒介性Atoh1過剰発現が、実験的に聴力を失わせた動物モデルにおいて有毛細胞再生を誘導し、聴力閾値を実質的に改善させることを実証することによりこれらの知見を進展させた(Izumikawa et al., Nat. Med., 11:271-276, 2005)。] [0202] 対象体及び/又は細胞若しくは組織のAtoh1レベルを増加可能な化合物が、本明細書に提供されている。本明細書に記載されているように、これらの化合物は、Atoh1発現の増加を促進し、それにより内耳の感覚細胞又は細胞(複数)、例えば有毛細胞への又はそれへと向かう、標的細胞又は細胞(複数)の分化を促進する。耳に位置する細胞又は有毛細胞に分化可能な細胞から有毛細胞分化を促進するための、これらの化合物の使用は、少なくとも、Berminghamら、上記、Kawamotoら、上記、Izumikawaら、上記により以前に記載されている実験データによって十分に支持されている。結果的に、本明細書に記載されている化合物は、患者の有毛細胞喪失に起因する疾患及び障害を治療するために使用することができる。] [0203] 本発明は、有毛細胞の喪失に起因する聴力障害を有する患者、又は発症するリスクのある患者を治療するための化合物及び方法を提供する。幾つかの実施形態では、本治療法は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を患者に投与して、例えば患者の耳(例えば、内耳)の聴覚有毛細胞の形成を促進させ、及び/又は患者の内耳に元々存在する非有毛細胞タイプから、完全な又は部分的な聴覚有毛細胞分化を促進することにより、患者の耳(例えば、内耳)の聴覚有毛細胞の数を増加させるステップを含む。] [0204] 幾つかの実施形態では、本治療法は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を患者に投与して、例えば患者の内耳の聴覚有毛細胞(例えば、内耳及び/又は外耳聴覚有毛細胞)の形成を促進させ、及び/又は患者の内耳に元々存在する非有毛細胞タイプから、完全な又は部分的な聴覚有毛細胞分化を促進することにより、患者の内耳の聴覚有毛細胞(例えば、内及び/又は外聴覚有毛細胞)の数を増加させるステップを含む。] [0205] 有毛細胞(例えば、内及び/又は外有毛細胞)に分化可能な細胞の例には、内耳幹細胞、iPS細胞、前駆細胞、及び/又は支持細胞(例えば、ダイテルス細胞、柱細胞、内部支持細胞、視蓋細胞、及びヘンゼン細胞)が含まれるが、これらに限定されない。] [0206] 本発明は、有毛細胞に完全に又は部分的に分化可能な1つ又は複数の細胞を、例えばin vitroで、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数と接触させて、内耳の成熟細胞タイプ、例えば有毛細胞(例えば、内及び/又は外有毛細胞)へと又はそれに向かって、それらの細胞の完全な又は部分的な分化を促進するステップも含む。有毛細胞に分化可能な代表的な細胞には、幹細胞(例えば、内耳幹細胞、成体幹細胞、骨髄由来幹細胞、胚性幹細胞、間葉系幹細胞、皮膚幹細胞、iPS細胞、及び脂肪由来幹細胞)、前駆細胞(例えば、内耳前駆細胞)、支持細胞(例えば、ダイテルス細胞、柱細胞、内部支持細胞、視蓋細胞、及びヘンゼン細胞)、及び/又は生殖細胞が含まれるが,これらに限定されない。] [0207] その代わりに又はそれに加えて、本方法は、有毛細胞(例えば、内及び/又は外有毛細胞)に分化可能であり、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数の細胞と、例えば、in vitroで接触させた1つ又は複数の細胞を、患者の耳(例えば内耳)に投与するステップ(細胞療法)を含む。最後に、本方法は、有毛細胞(例えば、内及び/又は外有毛細胞)に分化可能であり、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数の細胞と、例えばin vitroで接触させた1つ又は複数の細胞を、本化合物の1つ又は複数と併用して、患者の耳(例えば内耳)に投与するステップ(併用療法)を含む。] [0208] 本発明は、耳の感覚細胞、例えば有毛細胞として機能可能な1つ又は複数の細胞への1つ又は複数の細胞の分化(例えば、完成な又は部分的な分化)を促進することにより、聴覚障害、難聴、及び前庭障害などの、有毛細胞喪失、及び耳の細胞喪失の結果として発生する任意の障害を治療するために使用することができる。] [0209] 幾つかの実施形態では、本方法は、有毛細胞喪失のリスクのある患者及び/又は有毛細胞喪失を有する患者を選択するステップを含む。その代わりに又はそれに加えて、本方法は、感音性聴力損失のリスクのある患者及び/又は感音性聴力損失を有する患者を選択するステップを含む。例えば、聴力損失を経験しているか又は発症するリスクのある任意のヒトは、本明細書に記載されている治療法の候補である。聴力損失を有するか又は発症するリスクのあるヒトは、平均的なヒトほど良好に聞き取ることができないか、又は聴力損失を経験する前のヒトほど良好に聞き取ることができない。例えば、聴覚は、少なくとも5、10、30、50%以上減退する場合がある。] [0210] 対象体に、任意の理由で又は任意のタイプの事象の結果として、有毛細胞喪失に関連する聴力損失が生じ得る。例えばヒトは、遺伝的又は先天的欠陥のために耳が聞こえない場合があり、例えばヒトは、遺伝的又は先天的欠陥のために、生まれた時から耳が聞こえない場合があり、又は徐々に聴覚を失っていった結果として耳が聞こえないか又は難聴である場合がある。別の例では、ヒトは、耳の構造への物理的外傷などの外傷性事象、突然の大音響又は大音響への長期間曝露の結果として耳が聞こえないか又は難聴になる場合がある。例えば、コンサート会場、空港滑走路、及び建築現場への長期間曝露は、内耳損害及びその後の聴力損失を引き起こす場合がある。ヒトは、化学物質誘導聴器毒性を経験する場合があり、聴器毒には、抗腫瘍薬、サリチル酸塩、キニーネ、及びアミノグリコシド抗生物質を含む治療薬、食品又は医薬品中の混入物質、及び環境又は産業汚染物質が含まれる。ヒトは、老化に起因する聴覚障害を有する場合があり、又はヒトは耳鳴(耳の中で響く音を特徴とする)を有する場合がある。] [0211] 本発明に記載の化合物及び方法を使用する治療に好適なヒトには、両側及び片側前庭機能障害を含む前庭機能障害を有するヒトが含まれてもよい。前庭機能障害とは、浮動性めまい、平衡失調、回転性めまい、嘔気、及び不鮮明な視覚を含み、聴覚問題、疲労、及び認識機能の変化を伴う場合がある症状を特徴とする内耳機能障害である。前庭機能障害は、遺伝的又は先天的欠陥、ウイルス又は細菌感染などの感染症、又は外傷性若しくは非外傷性傷害などの傷害の結果である場合がある。前庭機能障害は、最も一般的には、障害の個々の症状(例えば、回転性めまい、嘔気、及び不鮮明な視覚)を測定することにより検査される。 その代わりに又はそれに加えて、本発明に記載の化合物及び方法は、聴力損失、難聴、又は内耳機能の喪失に関連する他の聴力障害の進行を防止、低減、又は遅延させるなど、予防的に使用することができる。例えば、1つ又は複数の化合物を含有する組成物は、聴覚障害に影響を与え得る第2の治療薬と共に(例えば、その前に、その後で、又はそれと同時に)投与することができる。そのような耳毒性薬物には、抗生物質ネオマイシン、カナマイシン、アミカシン、バイオマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン、エリスロマイシン、バンコマイシン、及びストレプトマイシン;シスプラチンなどの化学療法薬;トリサリチル酸コリンマグネシウム、ジクロフェナク、ジフルニサル、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、メクロフェナム酸塩、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、サルサレート、スリンダク、及びトルメチンなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAID);利尿薬;アスピリンなどのサリチル酸塩;並びにキニーネ及びクロロキンなどの特定のマラリア治療薬が含まれる。例えば、化学療法を受けているヒトを、本明細書に記載されている化合物及び方法を使用して治療することができる。例えば、化学療法薬シスプラチンは、聴力損失を引き起こすことが知られている。したがって、1つ又は複数の化合物を含有する組成物を、シスプラチン副作用の重症度を防止又は減少させるために、シスプラチン療法と共に(例えば、その前に、その後で、又はそれと同時に)投与することができる。そのような組成物は、第2の治療薬の前に、その後で、及び/又はそれと同時に投与することができる。これらの2つの作用剤は、異なる投与経路により投与されてもよい。] [0212] 本発明に記載の化合物及び方法は、感音性有毛細胞喪失に起因する聴力障害の治療に適切である。感音性有毛細胞喪失を有する患者は、有毛細胞喪失領域におけるらせん神経節ニューロンの喪失に帰着することが多い蝸牛有毛細胞の変性を経験する。そのような患者は、コルチ器官の支持細胞の喪失、並びに側頭骨物質中の縁郭、らせん靭帯、及び血管条の変性を経験する場合もある。これらの患者は、細胞の有毛細胞への分化を引き起こす作用剤、又は内耳に移植若しくは注入された有毛細胞を含有する組織移植片による治療を受けることができる。] [0213] 内耳の細胞を生成する方法を下記に提供する。耳細胞又は耳細胞前駆体は、マウス又はヒトなどの哺乳動物から単離された幹細胞から生成することができ、上記細胞は、胚性幹細胞、又は内耳、中枢神経系、血液、皮膚、目、又は骨髄などの成熟(例えば、成体)組織に由来する幹細胞であってもよい。幹細胞を培養し耳細胞(例えば有毛細胞)への分化を誘導するためには下記に記載されているどの方法も使用することができる。] [0214] 一般的に、本明細書に記載されている化合物及び方法は、耳の有毛細胞増殖を発生させるため、及び/又は耳(例えば、内耳、中耳、及び/又は外耳)の有毛細胞の数を増加させるために使用することができる。例えば、耳の有毛細胞の数は、治療前の有毛細胞の数と比較して、約2倍、3倍、4倍、6倍、8倍、又は10倍以上増加させることができる。この新しい有毛細胞増殖は、対象体の聴力の少なくとも部分的な改善を効果的に回復又は確立することができる。例えば、作用剤の投与により、聴力損失を約5、10、15、20、40、60、80、100%以上改善させることができる。] [0215] 治療の後、適切な場合は、聴覚、又は内耳障害と関係する他の症状における改善について、ヒトを検査することができる。聴覚を測定するための方法は周知であり、純音聴力検査法、空気伝導検査法、及び骨伝導検査法が含まれる。これらの検査では、ヒトが聞くことができる音の大きさ(強度)及び音の高さ(周波数)の範囲が測定される。ヒトの聴覚検査法には、聴性行動反応法(7か月まで幼児用)、視覚補強検索聴力検査法(visual reinforcement orientation audiometry)(7か月から3歳までの児童)、及び3歳より年上の児童用の遊戯聴力検査法が含まれる。蝸牛有毛細胞の機能を検査するためには、耳音響放射検査法を使用することができ、蝸電図法は、蝸牛の機能及び脳への神経経路の最初の部分に関する情報を提供する。幾つかの実施形態では、治療は、変更して若しくは変更せずに継続してもよく、又は中止してもよい。] [0216] 異常細胞増殖 細胞増殖は、通常、複数のチェックポイント及び保護機構により管理される厳密に制御された過程である。これらのチェックポイント又は保護機構の1つ又は複数が、例えば、遺伝子突然変異により迂回される又は破綻すると、異常細胞増殖が生じる。異常細胞増殖の結果は、癌性増殖又は腫瘍の形成である。最も悪性度の高い癌性増殖は、典型的には侵襲性及び転移性である。それほど悪性度の高くない良性増殖は、侵襲性又は転移性ではないが、転移性になる可能性を保持していることが多い。] [0217] 幾つかの実施形態では、本発明は、Atoh1発現の増加から利益を得る可能性のある異常細胞増殖及び/又は癌を治療するための方法及び組成物に関する。Atoh1発現の増加から利益を得ることができる異常増殖細胞又は癌性細胞は、例えばリアルタイムPCR及び当業者により容易に実施することができる他の技術を使用して、細胞内のAtoh1発現レベルを決定することにより識別することができる。そのような決定は、異常増殖細胞又は癌性細胞の試料を対象体から取得し、該試料から遺伝物質(例えば、DNA及びRNA)を単離し、該試料に由来するmRNAを逆転写し、Atoh1配列にハイブリダイズするように設計されたオリゴヌクレオチドを使用してAtoh1配列を増幅することにより実施することができる。Atoh1発現の増加から利益を得ることができる異常増殖細胞又は癌性細胞は、該細胞試料中で検出不能なAtoh1発現を有する。その代わりに又はそれに加えて、上記の決定は、非癌性細胞対照を使用して繰り返される。その後、対照におけるAtoh1発現は、癌性試料中のAtoh1発現と比較される。Atoh1発現の増加から利益を得ることができる異常増殖細胞又は癌性細胞は、該非癌性対照より低いAtoh1発現を示す。一般的に、Atoh1発現の増加から利益を得ることができる異常増殖細胞又は癌性細胞は、低い又は検出不能なAtoh1発現を有するだろう。] [0218] 幾つかの実施形態では、本発明は、消化器系の異常細胞増殖及び/又は癌を治療するための方法及び組成物に関する。例示的な癌には、食道、胆嚢、肝臓、膵臓、胃、小腸、大腸(結腸)、及び直腸の癌が含まれるが、これらに限定されない。] [0219] 消化器系の異常細胞増殖及び/又は癌を治療するための本発明の使用への支持は、以下の研究により提供される:通常、腸上皮は、胚形成中に1個の多能性幹細胞から派生する4つの主要な細胞タイプからなる。第1の細胞タイプは吸収腸細胞又は円柱細胞であり、第2の細胞タイプは粘液分泌杯状細胞であり、第3の細胞タイプは調節ペプチド分泌腸内分泌細胞であり、第4の細胞タイプは抗菌ペプチド分泌パネート細胞である。健常動物は、これらの4つの細胞タイプの各々を有する。しかしながら、Math1欠損トランスジェニックマウスでは、杯状細胞、腸内分泌細胞、及びパネート細胞が欠乏した。この観察により、発生中の腸における、これらの3つの細胞タイプへと向かう細胞運命決定(例えば、分化)に、Math1が必要であるという結論に至った(Yang et al., Science, 294:2155-2158, 2001)。Hath1発現は、正常な胃粘膜と比較して、5つの胃癌細胞系統において存在しないことも実証されている。これは、胃癌の発生にHath1発現の喪失が役割を果たしている可能性があるという事実を支持する(Sekine et al., Biochem. Biophys., Res. Comm., 344:1166-1171, 2006)。結腸癌細胞系統におけるHath1及びMath1発現の減少も、他所で報告されている(Leow et al., Cancer Res., 64:6050-6057, 2004及びLeow et al., Ann. N.Y. Acad. Sci., 1059:174-183, 2005)。しかしながら、これらの研究は、悪性度の高い結腸癌細胞系統におけるHath1過剰発現が細胞増殖の著しい阻害をもたらすこと、そしてこの増殖減少は、悪性度の高い結腸癌細胞が癌性ではない杯状細胞に又はそれらに向かって分化するために生じることも実証している。したがって、これらのデータは、例えば、腸上皮の非癌性細胞に又はそれに向うそのような細胞の分化を促進することにより増殖胃癌細胞の数を減少させることによって、消化器癌がAtoh1発現の増加から利益を得る可能性のあるということを明白に示唆する。結果的に、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を用いて、消化器癌を有する患者を治療することができる。] [0220] 一般的に、本発明は、消化器癌を有するか又は発症するリスクのある患者を治療するための化合物及び方法を提供する。そのような患者を識別するための方法を下記に記載する。本治療法は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を患者に投与して、消化器癌を治療するステップ(直接療法)を含む。] [0221] 幾つかの実施形態では、本方法は、消化器癌のリスクのある患者及び/又は消化器癌を有する患者を選択する方法を含む。] [0222] 消化器癌を有する患者を識別する方法は、当技術分野において公知である。例えば、スクリーニングには、内視鏡検査(例えば、経口及び/又は直腸)の使用が含まれてもよい。スクリーニングには、これらに限定されないが、例えばCK20、MUC2、MUC5A、MUC6、DAS−1、及びCDX2を含むが、これらに限定されない種々の免疫組織化学的マーカーを検出する検査も含まれてよい。] [0223] 本発明は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を使用した、消化器癌を有するか又は発症のリスクのある患者のための治療を提供するのに有用である。本治療法は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を患者に投与して、胃癌細胞の完全な又は部分的な分化を促進するステップを含む。] [0224] 幾つかの実施形態では、本発明は、結腸直腸癌を治療するための方法及び組成物に関する。結腸直腸癌を有する個体を識別するためのスクリーニングは、当技術分野において公知である。例えば、結腸直腸癌用のスクリーニングには、以下が含まれる:便中の血液を検査する便潜血検査(FOBT)、直腸中の触覚的異常を検査する直腸指診(DRE)、直腸及び結腸下部の視覚的異常を探索するS状結腸鏡検査、直腸及び結腸全体の視覚化を可能にする結腸鏡検査、並びに直腸及び結腸の放射線検査を可能にするバリウム注腸二重造影(DCBE)。多くの場合、異常結腸直腸組織の生検又はポリープ切除は、組織が癌性であることを確認するために検査される。] [0225] 結腸直腸癌を有する個体は、デュークス尺度、アストラ−コラー尺度、及びAJCC/TNM尺度などの癌病期尺度により分類することができる。個体の癌悪性度分類は、癌細胞が受けた逆分化の程度、つまり腫瘍の細胞が、依然として結腸又は直腸細胞の特徴をどれくらい保持しているかを示す。病期分類は、個人の全体的な疾患病期を示す。幾つかの体系では、病期分類は、0(最初期)からIV(最も進行した病期)までローマ数字で表される。第0期では、当該癌は、結腸又は直腸の内側管壁にのみ見出される。第I期では、当該癌は、結腸又は直腸のより多くの内壁に広がっている。第II期では、当該癌は、結腸又は直腸の外側から付近の組織に広がっているが、リンパ節には広がっていない。第III期では、癌は、付近のリンパ節に広がっているが、体内の他の部分には広がっていない。第IV期では、当該癌は、体内の他の部分に広がっている。結腸直腸癌は、肝臓及び/又は肺に広がる傾向がある。(ここに記載した第0期及び第IV期は、デューク尺度では、それぞれA期及びD期に対応する)。結腸直腸癌のスクリーニング、診断、及び病期分類に関するさらなる情報は、Frei et al., Cancer Medicine, BC Decker Inc., Hamilton, Ontario (2003)に見出すことができる。] [0226] 本発明は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を使用した、結腸直腸癌を有するか(例えば、第0期〜第IV期)又は発症のリスクのある患者のための治療を提供するのに有用である。本治療法は、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を患者に投与して、結腸直腸癌細胞の完全な又は部分的な分化を促進するステップを含む。] [0227] 幾つかの実施形態では、結腸癌の治療を受けているか又は治療を終えた患者を、例えば上述の方法を使用して再評価し、療法の有効性を決定することができる。幾つかの実施形態では、治療は、変更して若しくは変更せずに継続してもよく、又は中止してもよい。] [0228] 他の病状 Atoh1発現は、小脳及び背側脊髄においても報告されており、例えば発生に重要な役割を有している(Bermingham et al.、上記、及びHelms et al.、上記)。Atoh1は、内耳に見出されるもの以外の神経細胞及び組織の細胞分化の促進に役割を担っているのは明らかである。したがって、本明細書に記載されている化合物及び医薬組成物は、Atoh1発現の増加から利益を得る可能性のある、そのような組織の疾患及び/又は障害の治療にも使用することができる。] [0229] その代わりに又はそれに加えて、本発明は、小脳果粒ニューロン欠乏症、関節疾患、及び骨関節炎を治療するために使用することができる。] [0230] Atoh1発現の増加から利益を得ることができる症状は、例えば、上述のRT−PCR法を使用して、細胞内のAtoh1発現レベルを決定することにより識別することができる。一般的に、Atoh1発現の増加から利益を得ることができる症状は、低い又は検出不能なAtoh1発現を示すだろう。] [0231] 聴覚有毛細胞喪失を治療するための投与経路 直接療法 投与経路は、治療されている疾患に依存して変動する。有毛細胞喪失及び/又は感音性聴力損失は、全身投与及び/又は局所投与を使用した直接療法を使用して治療することができる。幾つかの実施形態では、当該投与経路は、患者の医療提供者又は臨床医により、例えば患者を評価した後で決定することができる。幾つかの実施形態では、個々の患者の療法を個別に作成することができ、例えば1つ又は複数の化合物、投与経路、及び投与の頻度を個別化することができる。或いは、治療は、例えば1つ又は複数の事前に選択された化合物及び事前に選択された投与経路及び投与の頻度を使用する標準的治療方針を使用して実施することができる。] [0232] 幾つかの実施形態では、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を、患者に、例えば有毛細胞喪失の治療が必要であると識別された患者に、全身投与経路を使用して投与することができる。全身投与経路には、非経口投与経路、例えば静脈注射、筋肉内注射、及び腹膜腔内注射;経腸投与経路、例えば経口経路、ロゼンジ、圧縮錠剤、丸剤、錠剤、カプセル剤、滴下剤(例えば、点耳剤)、シロップ剤、懸濁剤、及び乳剤による投与;直腸内投与、例えば肛門坐剤又は浣腸;膣坐剤;尿道坐剤;経皮投与経路;及び吸入(例えば鼻内噴霧)が含まれるが、これらに限定されない。] [0233] その代わりに又はそれに加えて、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を、患者に、例えば有毛細胞喪失の治療が必要であると識別された患者に、局所投与経路を使用して投与することができる。そのような局所投与経路には、本明細書に記載されている化合物の1つ又は複数を、患者の耳に及び/又は患者の内耳に、例えば注射により及び/又はポンプを使用して投与することが含まれる]
权利要求:
請求項1 細胞においてAtoh1発現を増加可能な化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。 請求項2 前記化合物が下記の式又はその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の医薬組成物。(式中、R118、R119、R120、及びR121の各々は、H、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、及びC1〜C3ハロアルコキシから独立して選択され、R122は、水素又は−Z−Raであり、式中、ZはO又は結合であり、Raは、(i)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、各々が1〜3個のRbで随意に置換されているか、又は(ii)C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニルであり、各々が1〜5個のRcで随意に置換されているか、又は(iii)C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであり、各々が1〜5個のRcで随意に置換されているか、又は(iv)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRdで随意に置換されており、R123は、(i)水素であるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、各々が1〜3個のRbで随意に置換されているか、又は(iii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRdで随意に置換されているか、又は(iv)C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであり、各々が1〜5個のRcで随意に置換されているか、又は(v)−(C1〜C6アルキル)−Z1−(C6〜C10アリール)であり、式中Z1が、O、S、NH、又はN(CH3)であり、前記アルキル部分が、1〜3個のRbで随意に置換され、前記アリール部分が、1〜5個のRdで随意に置換されているか、又は(vi)−(C1〜C6アルキル)−Z2−(5〜10個の原子を含むヘテロアリール)であり、式中Z2が、O、S、NH、又はN(CH3)であり、前記アルキル部分が、1〜3個のRbで随意に置換され、前記ヘテロアリール部分が、1〜5個のRdで随意に置換されているか、又は(vii)−(C1〜C6アルキル)−Z3−(C3〜C10シクロアルキル)であり、式中Z3が、O、S、NH、又はN(CH3)であり、前記アルキル部分が、1〜3個のRbで随意に置換され、前記シクロアルキル部分が、1〜5個のRcで随意に置換されており、Rbは各出現において、独立して、(i)NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で随意に置換されたC3〜C7シクロアルキルであり、Rcは各出現において、独立して、(i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、又はオキソであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、Rdは各出現において、独立して、(i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)、又はシアノであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。) 請求項3 R122が−Z−Raである、請求項2に記載の医薬組成物。 請求項4 ZがOである、請求項3に記載の医薬組成物。 請求項5 RaがC7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであり、それが1〜5個のRcで随意に置換されている、請求項3に記載の医薬組成物。 請求項6 RaがC7〜C11アラルキルであり、それが1〜5個のRcで随意に置換されている、請求項3に記載の医薬組成物。 請求項7 Raがベンジル又はフェネチルであり、各々のフェニル部分が1〜2個のRcで随意に置換されている、請求項6に記載の医薬組成物。 請求項8 R123が、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRdで随意に置換されている、請求項2に記載の医薬組成物。 請求項9 R123がC6〜C10アリールであり、それが1〜5個のRdで随意に置換されている、請求項2に記載の医薬組成物。 請求項10 R123がフェニルであり、それが1〜2個のRdで随意に置換されている、請求項9に記載の医薬組成物。 請求項11 R118、R119、R120、及びR121の1つが、ハロ又はNO2であり、他が水素である、請求項2に記載の医薬組成物。 請求項12 R122が−Z−Raであり、式中Raが、C7〜C11アラルキル又は6〜11個の原子を含むヘテロアラルキルであり、それが1〜5個のRcで随意に置換されており、ならびにR123がC6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRdで随意に置換されている、請求項2に記載の医薬組成物。 請求項13 R122が−Z−Raであり、式中ZがOであり、Raが、1〜5個のRcで随意に置換されているC7〜C11アラルキルであり、R123が、1〜5個のRdで随意に置換されているC6〜C10アリールであり、ならびにR118、R119、R120、及びR121の各々が、H、ハロ、及びNO2から独立して選択される、請求項2に記載の医薬組成物。 請求項14 前記化合物が、CP−0000540又はその薬学的に許容される塩である、請求項2に記載の医薬組成物。 請求項15 前記化合物が下記の式又はその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の医薬組成物。(式中、XはO又はSであり、R143、R144、R145、及びR146の各々は、H、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、及び−NHC(O)(C1〜C3アルキル)から独立して選択され、R147はNReRfであり、式中Re及びRfの一方は,水素又はC1〜C3アルキルであり、Re及びRfの他方は、(i)−C(O)Rgであり、式中Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、又は(ii)C1〜C3アルキルであり、又はR147は、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、又はR147は、−SCH2Riであり、式中Riは、(i)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されているか、又は(ii)−C(O)NReRfであり、式中Re及びRfの一方は、水素又はC1〜C3アルキルであり、Re及びRfの他方は、−C(O)Rgであり、式中Rgは、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRhで随意に置換されており、ならびに、Rhは各出現において、独立して、(i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。) 請求項16 前記化合物が下記の式又はその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の医薬組成物。(式中、XはO又はSであり、R100、R101、R102、及びR103の各々は、H、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシから独立して選択されるか、又はR100、R101、R102、及びR103の任意の隣りあった2対は、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、5又は6個の総環原子を含む縮合ヘテロ環を形成し、前記ヘテロ環は、C1〜C3アルキル及びオキソから独立して選択される1〜3個の置換基で随意に置換されており、R104は、−C(O)NRjRkであり、式中Rj及びRkの一方は、水素又はC1〜C3アルキルであり、Rj及びRkの他方は(i)5〜6ヘテロシクリルで随意に置換されているC1〜C6アルキルであるか、又は(ii)ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、−C(O)NH2、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)、及び縮合C5〜C6シクロアルキル環から独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換されている5〜6個の原子を含むへテロアリールであり又はR104は、ハロ、OH、CN、NO2、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、−C(O)NH2、−NHC(O)(C1〜C3アルキル)から独立して選択される1〜5個の置換基で随意に置換されている5〜6個の原子を含むへテロアリールであり、R105は、ハロ又はC1〜C3アルキルである。) 請求項17 前記化合物が下記の式又はその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の医薬組成物。(式中、R43は、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRmで随意に置換されており、R44は、(i)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRmで随意に置換されているか、又は(ii)−Z4−(C1〜C6アルキル)であり、式中、Z4は結合又はNHであり、前記C1〜C6アルキルは、(a)5〜6個の原子を含むヘテロシクリル(オキソ及びC1〜C6アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で随意に置換されている)、又は(b)フェノキシ(1〜5個のRmで随意に置換されている)、のうちの1つで置換されており、Rmは各出現において、独立して、(i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。) 請求項18 前記化合物が下記の式又はその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の医薬組成物。(式中、R67及びR68の各々は、独立して(i)水素であるか、又は(ii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRnで随意に置換されているか、又は(iii)NH2であるか、又は(iv)−C(O)(C1〜C6アルキル)であり、R69は、NRoRpであり、式中Ro及びRpの一方は、水素又はC1〜C3アルキルであり、R0及びRpの他方は、(i)水素であるか、又は(ii)C6〜C10アリール又は5〜6個の原子を含むへテロアリールであり、この各々は1〜5個のRnで随意に置換されている、又は(iii)−C(O)(C1〜C6アルキル)であり、式中、前記C1〜C6アルキルは、1〜5個のRnで随意に置換されているフェノキシで置換されており、Rnは各出現において、独立して、(i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであるか、又は(iii)フェニルである。) 請求項19 前記化合物が下記の式又はその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の医薬組成物。(式中、XはO又はSであり、R50及びR53は、各々独立して、(i)水素であるか、又は(ii)−C(O)Rqであるか、又は(iii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むヘテロアリールであり、各々が1〜5個のRrで随意に置換されており、ただし、R50及びR53の少なくとも1つは水素以外であり、R51及びR53は、各々独立して、水素又はハロであり、Rqは、(i)C1〜C6アルキルであるか、又は(ii)−NRsRtであり、式中、(a)Rs及びRtの一方は水素であり、他方は、C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRrで随意に置換されているか、又は1〜5個のRrで随意に置換されているフェノキシで置換されているC1〜C6アルキル、又は−ON=C(NH2)(C6〜C10アリール)(式中のアリール部分が1〜5個のRrで随意に置換されている)であるか、又は(b)Rs及びRtは、各々が結合されている窒素原子と一緒になって、5〜6個の原子を含むヘテロシクリルを形成するか、又は(iii)−NHC(O)(C6〜C10アリール)であり、前記アリール部分が1〜5個のRrで随意に置換されており、Rrは各出現において、独立して、(i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。) 請求項20 前記化合物が下記の式又はその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の医薬組成物。(式中、R61、R62、及びR64の各々は、独立して(i)水素であるか、又は(ii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRuで随意に置換されているか、又は(iii)−NH−C(O)(C6〜C10アリール)であり、前記アリール部分が1〜5個のRuで随意に置換されているか、又は(iv)−C(O)NRvRwであり、式中Rv及びRwの一方は水素であり、Rv及びRwの他方は、1〜5個のRuで随意に置換されているC6〜C10アリール、又はオキソで随意に置換されているC7〜C11アラルキルであるか、又は(v)NH2又はヒドロキシメチルであり、R63は、(i)水素であるか、又は(ii)C6〜C10アリール又は5〜10個の原子を含むへテロアリールであり、各々が1〜5個のRuで随意に置換されているか、又は(iii)C1〜C6アルキルであり、Ruは各出現において、独立して、(i)ハロ、NH2、NH(C1〜C3アルキル)、N(C1〜C3アルキル)2、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ又はC1〜C6ハロアルコキシ、ニトロ、又はシアノであるか、又は(ii)C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルである。) 請求項21 前記化合物が、4−(4−クロロフェニル)−1−(5H−ピリミド[5,4−b]インドール−4−イル)−1H−ピラゾール−3−アミン、6−クロロ−1−(2−クロロベンジルオキシ)−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、6−クロロ−1−(2−クロロベンジルオキシ)−2−(4−メトキシフェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、6−クロロ−2−(4−メトキシフェニル)−1−(4−メチルベンジルオキシ)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、6−クロロ−1−(3,5−ジメチルベンジルオキシ)−2−(4−メトキシフェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、6−クロロ−1−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−(4−メトキシフェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、1−(4−メチルベンジルオキシ)−6−ニトロ−2−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)フェノール、2,5−ジクロロ−N−((1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)メチル)アニリン、4−(2−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)アニリン、2−((2−メトキシフェノキシ)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、2−((4−フルオロフェノキシ)メチル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、2−(フェニルチオメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、3−(6−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−2H−クロメン−2−イミン、2−(o−トリルオキシメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、2−(4−メトキシフェニル)−1−フェネチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、N−(6−ブロモベンゾ[d]チアゾール−2−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、N−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、2−(4−フルオロベンジルチオ)ベンゾ[d]チアゾール、5−クロロ−N−メチルベンゾ[d]チアゾール−2−アミン、N−(2−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)フェニル)イソブチルアミド、N−(6−アセトアミドベンゾ[d]チアゾール−2−イル)フラン−2−カルボキサミド、N−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−3−メトキシベンズアミド、2−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イルチオ)−N−(2−クロロフェニル)アセトアミド、5−クロロ−2−フェニルベンゾ[d]オキサゾール、5−メチル−2−m−トリルベンゾ[d]オキサゾール、2−(4−イソブトキシフェニル)−3−(ナフタレン−2−イル)−2,3−ジヒドロキナゾリン−4(1H)−オン、N−(2−(2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチルチオ)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)ベンズアミド、2−(4−クロロフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、2−(3−ピリジル)−4−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、N−sec−ブチル−1,7,7−トリメチル−9−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−フロ[3,2−f]クロメン−2−カルボキサミド、N−(3−カルバモイル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−カルボキサミド、3−クロロ−N−(5−クロロピリジン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド、3−クロロ−N−((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド、N−(3−(5−クロロ−3−メチルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド、2−(ナフタレン−2−イル)−1H−インドール、2−(ピリジン−2−イル)−1H−インドール、N−(2−クロロフェニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド、2−m−トリルキノリン、2−(4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)キノリン、2−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アセトアミド、1−フェネチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール、7−(4−フルオロベンジルオキシ)−2H−クロメン−2−オン、N−(2,4−ジクロロフェニル)−8−メトキシ−2H−クロメン−3−カルボキサミド、N−(3−クロロフェニル)−8−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−カルボチオアミド、7−メトキシ−5−メチル−2−フェニル−4H−クロメン−4−オン、2−(3,4−ジメチルフェニル)キノキサリン、4−ブロモ−N−(5−クロロピリジン−2−イル)ベンズアミド、3−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[e]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド、(Z)−3−メチル−N’−(ニコチノイルオキシ)ベンズイミドアミド、N,N−ジエチル−6−メトキシチエノ[2,3−b]キノリン−2−カルボキサミド、6−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン、5−ブロモ−N−(2−(フェニルチオ)エチル)ニコチンアミド;N−(6−メチルピリジン−2−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ダイオキシン−6−カルボキサミド、2−(4−メチルベンジルチオ)オキサゾロ[4,5−b]ピリジン、N−(2−メトキシエチル)−5−p−トリルピリミジン−2−アミン、4−(5−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)ピリミジン−2−イル)モルホリン、4−(5−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2−イル)モルホリン、N−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)キナゾリン−4−アミン、N−(4−メトキシフェニル)キナゾリン−4−アミン、N−(3−メトキシフェニル)−9H−プリン−6−アミン、N,N−ジエチル−1−m−トリル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、(5−(4−ブロモフェニル)フラン−2−イル)(モルホリノ)メタノン、(Z)−4−ブロモ−N’−(フラン−2−カルボニルオキシ)ベンズイミドアミド、N−(4−ヨードフェニル)フラン−2−カルボキサミド、5−(5−(2,4−ジフルオロフェニル)フラン−2−イル)−1−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール、1−(3−アミノ−5−(4−tert−ブチルフェニル)チオフェン−2−イル)エタノン、N−(3−シアノ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−フルオロベンズアミド、N−(5−クロロピリジン−2−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、N−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)チオフェン−2−カルボキサミド、2,5−ジメチル−N−フェニル−1−(チオフェン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(3−シアノチオフェン−2−イル)−4−イソプロポキシベンズアミド、2−(4−メトキシフェノキシ)−N−(チアゾール−2−イル)アセトアミド、4−(4−メトキシフェニル)−N−(3−メチルピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン、4−(ビフェニル−4−イル)チアゾール−2−アミン、4−(4−(4−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチルイソキサゾール−5−アミン、N−(2−メトキシフェニル)−4−フェニルチアゾール−2−アミン、1−(4−アミノ−2−(m−トリルアミノ)チアゾール−5−イル)−2−メチルプロパン−1−オン、4−(4−クロロフェニル)−1−(5H−ピリミド[5,4−b]インドール−4−イル)−1H−ピラゾール−3−アミン、2−(4−クロロフェニル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン、5−メトキシ−2−(5−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)フェノール、(3−(4−ブロモフェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール、N−(2,5−ジクロロフェニル)−1−エチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、4−クロロ−1−メチル−N−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、N−(3−(5−tert−ブチル−2−メチルフラン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ベンズアミド、N−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−カルボキサミド、(5−(4−ブロモフェニル)イソオキサゾール−3−イル)(モルホリノ)メタノン、N−(4−ブロモフェニル)−5−イソプロピルイソキサゾール−3−カルボキサミド、5−((4−クロロ−2−メチルフェノキシ)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール、5−(2−メトキシフェニル)−3−p−トリル−1,2,4−オキサジアゾール、5−(フェノキシメチル)−3−(ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール、5−(2−クロロ−4−メチルフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール、3−(2−クロロフェニル)−5−p−トリル−1,2,4−オキサジアゾール、5−(ピペリジン−1−イルメチル)−3−p−トリル−1,2,4−オキサジアゾール、5−(4−ブロモフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール、5−(2−ブロモフェニル)−3−(4−ブロモフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール、5−(2−ブロモ−5−メトキシフェニル)−3−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール、3−(2−フルオロフェニル)−N−(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−アミン、2−(2−クロロベンゾイル)−N−(4−フルオロフェニル)ヒドラジンカルボチオアミド、2−(メチルアミノ)−N−フェネチルベンズアミド、4−tert−ブチル−N−((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)ベンズアミド、2−フェニル−5−o−トリル−1,3,4−オキサジアゾール、4−(3−(4−クロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−N,N−ジメチルアニリン、7−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1,10b−ジヒドロスピロ[ベンゾ[e]ピラゾロ[1,5−c][1,3]オキサジン−5,1’−シクロヘキサン]、6−オキソ−2−(4−(3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロピリジン−3−カルボニトリル、6−(4−メトキシフェニル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール、2−(2−ブロモフェノキシ)−N−(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)アセトアミド、1−(インドリン−1−イル)−2−フェノキシエタノン、及び2−(4−クロロフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾ[e]イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリアジン、又はそれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。 請求項22 前記薬学的に許容される担体が、緩衝剤、アミノ酸、尿素、アルコール、アスコルビン酸、リン脂質、ポリペプチド、EDTA、塩化ナトリウム、リポソーム、マンニトール、ソルビトール、水、及びグリセロールからなる群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。 請求項23 対象体を治療する方法であって、治療を必要とする患者を選択すること、及び治療上有効量の請求項1に記載の医薬組成物を前記対象体に投与することを含む方法。 請求項24 前記治療を必要とする患者が、聴覚有毛細胞の喪失に関連する聴覚障害又は平衡障害を有するか又は発症するリスクがあり、前記医薬組成物が、前記対象体の内耳に局所投与され、聴覚有毛細胞の特徴を有する前記患者の内耳の細胞の数を増加させる、請求項23に記載の方法。 請求項25 前記医薬組成物が、蝸牛の管腔の1つ又は複数への、内耳道の聴神経幹への、又は鼓室階への注射により投与される、請求項24に記載の方法。 請求項26 前記聴覚有毛細胞が、外聴覚有毛細胞又は内聴覚有毛細胞である、請求項24に記載の方法。 請求項27 前記治療を必要とする患者が、異常細胞増殖に関連する障害を有し、前記治療が前記増殖細胞に局所投与される、請求項23に記載の方法。 請求項28 前記障害が消化器癌である、請求項27に記載の方法。 請求項29 前記障害が、食道、胆嚢、肝臓、膵臓、胃、小腸、大腸、結腸、及び直腸の癌からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。 請求項30 前記治療を必要とする患者が、小脳果粒ニューロン欠乏症、関節疾患、又は骨関節炎を有するか又は発症するリスクがある、請求項23に記載の方法。 請求項31 聴覚有毛細胞の喪失に関連する聴覚障害又は平衡障害を有する対象体を治療する方法であって、治療を必要とする対象体を選択すること、聴覚有毛細胞に分化可能な細胞の集団を取得すること、前記細胞の集団を、分化した聴覚有毛細胞の特徴を有する前記集団中の細胞数を増加させるのに十分な時間、有効量の請求項1に記載の化合物の少なくとも1つと、invitroで接触させること、ならびに、前記細胞の集団又はそのサブセットを前記患者の耳に投与すること、を含み、それにより前記対象体を治療する方法。 請求項32 前記聴覚有毛細胞に分化可能な細胞の集団が、幹細胞、前駆細胞、支持細胞、ダイテルス細胞、柱細胞、内部支持細胞、視蓋細胞、ヘンゼン細胞、及び生殖細胞からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。 請求項33 前記幹細胞が成体幹細胞である、請求項32に記載の方法。 請求項34 前記成体幹細胞が、内耳、骨髄、間葉、皮膚、脂肪、肝臓、筋肉、又は血液に由来する、請求項33に記載の方法。 請求項35 前記幹細胞が、胚性幹細胞、又は胎盤若しくは臍帯から得られる幹細胞である、請求項32に記載の方法。 請求項36 前記前駆細胞が、内耳、骨髄、間葉、皮膚、脂肪、肝臓、筋肉、又は血液に由来する、請求項32に記載の方法。 請求項37 前記細胞の集団の投与が、(a)前記細胞を、蝸牛の管腔に、内耳道の聴神経幹に、又は鼓室階に注射すること、又は(b)前記細胞を、蝸牛インプラント内に埋め込むことを含む、請求項31に記載の方法。 請求項38 前記対象体に、請求項1に記載の医薬組成物を投与することをさらに含む、請求項31に記載の方法。 請求項39 前記医薬組成物が、前記患者の耳に局所投与される、請求項38に記載の方法。 請求項40 前記医薬組成物が、蝸牛の管腔への、内耳道の聴神経幹への、鼓室階への、又は存在する場合は、蝸牛インプラントへの塗布により投与される、請求項39に記載の方法。 請求項41 細胞の集団において聴覚有毛細胞の特徴を有する細胞の数をinvitroで増加させる方法であって、聴覚有毛細胞に分化可能な細胞の集団を取得することと、前記細胞の集団を、前記細胞の集団において聴覚有毛細胞の特徴を有する細胞の数を増加させるのに十分な時間、有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物の1つ又は複数と、invitroで接触させることとを含む方法。 請求項42 有毛細胞に分化可能な前記細胞の集団が、幹細胞、内耳幹細胞、成体幹細胞、骨髄由来幹細胞、胚性幹細胞、間葉系幹細胞、皮膚幹細胞、脂肪由来幹細胞、前駆細胞、内耳前駆細胞、支持細胞、ダイテルス細胞、柱細胞、内部支持細胞、視蓋細胞、ヘンゼン細胞、及び生殖細胞からなる群から選択される細胞を含む、請求項41に記載の方法。 請求項43 請求項41に記載の方法により作製される細胞の集団。 請求項44 請求項41に記載の方法により作製される細胞の集団を含むキット。 請求項45 請求項1に記載の医薬組成物及び情報素材を含むキット。 請求項46 対象体の内耳への前記医薬組成物の投与に好適なデバイスをさらに含む、請求項45に記載のキット。 請求項47 前記デバイスが、可撓性カニューレ又は事前充填された単回投与注射器である、請求項46に記載のキット。 請求項48 薬剤としての、請求項1〜22のいずれかに記載されている化合物の使用。 請求項49 聴覚有毛細胞の喪失に関連する聴覚障害又は平衡障害の治療用薬剤の製造のための、請求項1〜22のいずれかに記載されている化合物の使用。 請求項50 異常細胞増殖に関連する障害の治療用薬剤の製造のための、請求項1〜22のいずれかに記載されている化合物の使用。 請求項51 聴覚有毛細胞の喪失に関連する聴覚障害又は平衡障害を治療するための、請求項1〜22のいずれかに記載されている化合物。 請求項52 異常細胞増殖に関連する障害を治療するための、請求項1〜22のいずれかに記載されている化合物。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 Cabungcal et al.2014|Juvenile antioxidant treatment prevents adult deficits in a developmental model of schizophrenia Yao et al.2018|Restoration of vision after de novo genesis of rod photoreceptors in mammalian retinas Lee et al.2014|Mechanism and treatment for learning and memory deficits in mouse models of Noonan syndrome Maléth et al.2015|Alcohol disrupts levels and function of the cystic fibrosis transmembrane conductance regulator to promote development of pancreatitis Canaud et al.2013|AKT2 is essential to maintain podocyte viability and function during chronic kidney disease JP6061922B2|2017-01-18|プロテイノパチーの処置方法 Shi et al.2015|Dihydromyricetin improves skeletal muscle insulin sensitivity by inducing autophagy via the AMPK-PGC-1α-Sirt3 signaling pathway Li et al.2012|AGEs induce Alzheimer-like tau pathology and memory deficit via RAGE-mediated GSK-3 activation Prox et al.2013|Postnatal disruption of the disintegrin/metalloproteinase ADAM10 in brain causes epileptic seizures, learning deficits, altered spine morphology, and defective synaptic functions Su et al.2015|PGC− 1α promoter methylation in Parkinson’s disease Pernet et al.2013|Misguidance and modulation of axonal regeneration by Stat3 and Rho/ROCK signaling in the transparent optic nerve Orr et al.2017|A brief overview of tauopathy: causes, consequences, and therapeutic strategies Mu et al.2012|Altered pharyngeal muscles in Parkinson disease JP6773645B2|2020-10-21|Compositions, systems and methods for producing inner ear hair cells for the treatment of hearing impairment Shou et al.2003|Robust generation of new hair cells in the mature mammalian inner ear by adenoviral expression of Hath1 JP4422407B2|2010-02-24|Materials and methods for protein aggregation in neurodegenerative diseases Toh et al.2011|Structure, function, and mechanism of progranulin; the brain and beyond Martin et al.2012|α‐Synuclein oligomers oppose long‐term potentiation and impair memory through a calcineurin‐dependent mechanism: relevance to human synucleopathic diseases Vargas et al.2014|In vivo activation of Wnt signaling pathway enhances cognitive function of adult mice and reverses cognitive deficits in an Alzheimer's disease model Schattling et al.2012|TRPM4 cation channel mediates axonal and neuronal degeneration in experimental autoimmune encephalomyelitis and multiple sclerosis AU2006220554B2|2013-05-30|Sirtuin related therapeutics and diagnostics for neurodegenerative diseases Adhihetty et al.2007|Effect of denervation on mitochondrially mediated apoptosis in skeletal muscle Stone et al.1998|Recent insights into regeneration of auditory and vestibular hair cells Li et al.2013|Suppression of autophagy enhanced growth inhibition and apoptosis of interferon-β in human glioma cells US7060733B2|2006-06-13|Methods for treating pancreatitis with curcumin compounds and inhibitors of reactive oxygen species
同族专利:
公开号 | 公开日 US20090232780A1|2009-09-17| AU2009212135B2|2014-08-21| CN101990433A|2011-03-23| JP2015163636A|2015-09-10| WO2009100438A3|2010-04-22| WO2009100438A2|2009-08-13| US20170095481A1|2017-04-06| AU2009212135A1|2009-08-13| EP2732819B1|2019-10-16| EP2254572A2|2010-12-01| EP2732819A3|2014-09-03| US10406163B2|2019-09-10| JP6199340B2|2017-09-20| JP5749829B2|2015-07-15| US20120328580A1|2012-12-27| HK1155652A1|2012-05-25| US8188131B2|2012-05-29| CA2714370C|2017-05-02| EP2254572B1|2013-10-16| JP2014156470A|2014-08-28| US8859597B2|2014-10-14| EP2732819A2|2014-05-21| CN101990433B|2014-11-05| US20200179394A1|2020-06-11| US9433610B2|2016-09-06| US20150157607A1|2015-06-11| CA2714370A1|2009-08-13|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题 JP2003530817A|1999-06-01|2003-10-21|ベイラーカレッジオブメディスン|聴覚障害、変形性関節症および細胞の異常増殖に関するatonal関連配列の治療用途のための組成物および方法| JP2004515496A|2000-12-07|2004-05-27|アストラゼネカ・アクチエボラーグ|ベンズイミダゾール治療剤| WO2006076009A2|2004-04-23|2006-07-20|Paratek Pharmaceuticals, Inc.|Transcription factor modulating compounds and methods of use thereof| WO2007019416A1|2005-08-04|2007-02-15|Sirtris Pharmaceuticals, Inc.|Benzimidazole derivatives as sirtuin modulators|JP2016515630A|2013-04-04|2016-05-30|ユニバーシティ オブ メリーランド,ボルチモア|強力なアンドロゲン受容体ダウンレギュレーションおよび抗前立腺ガン活性を伴う非ステロイド化合物およびステロイド化合物|US3429890A|1964-12-31|1969-02-25|Merck & Co Inc|Certain 2-thiazolylbenzimidazole-1-oxy derivatives| US3686110A|1970-02-27|1972-08-22|Meuch & Co Inc|1-oxybenzimidazoles| US3646049A|1970-03-05|1972-02-29|Merck & Co Inc|Acylaminobenzimidazole derivatives| US5157046A|1988-11-29|1992-10-20|Janssen Pharmaceutica N.V.|Method of treating epithelial disorders| US5342957A|1988-11-29|1994-08-30|Janssen Pharmaceutica N.V.|Benzimidazoles useful in treating epithelial disorders| US5140034A|1989-03-14|1992-08-18|Merck Sharp & Dohme Ltd.|Five-membered ring systems with bonded imidazolyl ring substituents| PT100905A|1991-09-30|1994-02-28|Eisai Co Ltd|Compostos heterociclicos azotados biciclicos contendo aneis de benzeno, ciclo-hexano ou piridina e de pirimidina, piridina ou imidazol substituidos e composicoes farmaceuticas que os contem| JPH08505054A|1992-12-23|1996-06-04|アイオアステートユニバーシティーリサーチファンデーションインコーポレーテッド|分子フラッシュ| JPH10511653A|1994-12-28|1998-11-10|ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ|カルシトリオール代謝の阻害剤としてのベンゾイミダゾール類| US6025379A|1996-03-11|2000-02-15|Eli Lilly And Company|Methods of treating or preventing interstitial cystitis| GB2326760B|1997-06-28|2002-02-13|Mitel Semiconductor Ab|Optical source with monitor| US6339782B1|1997-11-21|2002-01-15|International Business Machines Corporation|Persistence mechanism and method for objects| US20020192665A1|1999-06-01|2002-12-19|Zoghbi Huda Y.|Compositions and methods for the therapeutic use of an atonal-associated sequence for a gastrointestinal condition| HU0202757A3|1999-08-19|2006-03-28|Nps Pharmaceuticals Inc Salt L|Heteropolycyclic compounds, pharmaceutical compositions containing them and their use as metabotropic glutamate receptor antagonists| US7211594B2|2000-07-31|2007-05-01|Signal Pharmaceuticals, Llc|Indazole compounds and compositions thereof as JNK inhibitors and for the treatment of diseases associated therewith| US6897231B2|2000-07-31|2005-05-24|Signal Pharmaceuticals, Inc.|Indazole derivatives as JNK inhibitors and compositions and methods related thereto| JP4933730B2|2001-05-04|2012-05-16|パラテックファーマシューティカルズインコーポレイテッド|転写因子調節化合物およびその使用法| US7405235B2|2001-05-04|2008-07-29|Paratek Pharmaceuticals, Inc.|Transcription factor modulating compounds and methods of use thereof| KR20040004705A|2001-06-08|2004-01-13|시토비아 인크.|카스파제의 활성제 및 아폽토시스의 유도제로서의 치환된3-아릴-5-아릴-[1,2,4]-옥사디아졸과 유사체 및 이의 용도| US6855714B2|2001-07-06|2005-02-15|Schering Aktiengesellschaft|1-alkyl-2-aryl-benzimidazole derivatives, their use for the production of pharmaceutical agents as well as pharmaceutical preparations that contain these derivatives| US20030082362A1|2001-07-31|2003-05-01|Khandpur Ashish K.|High cohesive strength pressure sensitive adhesive foam| EP2324830A1|2002-03-05|2011-05-25|TransTech Pharma Inc.|Process for the preparation of a monocyclic azole derivative that inhibits the interaction of ligands with rage| US7206639B2|2002-03-15|2007-04-17|Sarcos Investments Lc|Cochlear drug delivery system and method| US20040106553A1|2002-06-24|2004-06-03|Alekshun Michael N.|Methods for preventing and treating microbial infections by modulating transcription factors| US20040166091A1|2003-02-24|2004-08-26|Genvec, Inc.|Materials and methods for treating disorders of the ear| HUE031794T2|2003-04-11|2017-08-28|Ptc Therapeutics Inc|1,2,4-oxadiazole benzoic acid compounds and their use for nonsense suppression and the treatment of disease| KR101127201B1|2003-09-22|2012-04-12|에스바이오 피티이 리미티드|벤즈이미다졸 유도체와 그의 제조방법 및 약학적 적용| US8673634B2|2003-11-13|2014-03-18|Massachusetts Eye & Ear Infirmary|Method for the treatment of hearing loss| WO2005072793A1|2004-01-29|2005-08-11|The Charles Stark Draper Laboratory, Inc.|Implantable drug delivery apparatus| JP2008509139A|2004-08-03|2008-03-27|メルクエンドカムパニーインコーポレーテッドMerck&CompanyIncoporated|1,3−二置換ヘテロアリールnmda/nr2b拮抗薬| JP2006117536A|2004-10-19|2006-05-11|Kyoto Univ|Medicament for inducing hair cells in the inner ear| AU2005302519A1|2004-11-01|2006-05-11|Nuada, Llc|Compounds and methods of use thereof| US9265933B2|2005-09-08|2016-02-23|Massachusetts Eye And Ear Infirmary|Cochlear implants containing biological cells and uses thereof| AR058558A1|2005-12-21|2008-02-13|Schering Corp|Derivados de anilina sustituida utiles como antagonistas de la histamina h3| AU2006331882A1|2005-12-21|2007-07-05|Schering Corporation|Phenoxypiperidines and analogs thereof useful as histamine H3 antagonists| GB0622084D0|2006-11-06|2006-12-13|Chroma Therapeutics Ltd|Inhibitors of HSP90| US20090131481A1|2007-03-27|2009-05-21|Paratek Pharmaceuticals, Inc.|Transcription Factor Modulating Compounds and Methods of Use Thereof| US7947723B2|2008-02-01|2011-05-24|Spelman College|Synthesis and anti-proliferative effect of benzimidazole derivatives| US8188131B2|2008-02-07|2012-05-29|Massachusetts Eye & Ear Infirmary|Compounds that enhance Atoh1 expression|ES2655466T3|2007-08-13|2018-02-20|Monsanto Technology Llc|Composiciones y procedimientos de control de nematodos| US8188131B2|2008-02-07|2012-05-29|Massachusetts Eye & Ear Infirmary|Compounds that enhance Atoh1 expression| HUE025314T2|2009-02-10|2016-02-29|Monsanto Technology Llc|Compositions and methods for controlling nematodes| US20100222381A1|2009-02-27|2010-09-02|Hariprasad Vankayalapati|Cyclopentathiophene/cyclohexathiophene DNA methyltransferase inhibitors| WO2011074658A1|2009-12-18|2011-06-23|田辺三菱製薬株式会社|新規抗血小板薬| KR101955691B1|2010-03-30|2019-03-07|베르선 코포레이션|트롬빈 억제제로서의 다중치환된 방향족 화합물| ES2664572T3|2010-05-26|2018-04-20|Curna, Inc.|Tratamiento de enfermedades relacionadas con el homólogo atonal 1mediante inhibición del transcrito antisentido natural a ATOH1| CA2827392A1|2011-02-24|2012-08-30|Emory University|Noggin blocking compositions for ossification and methods related thereto| WO2013120107A1|2012-02-09|2013-08-15|University Of Rochester|Methods and compositions for treating a subject to inhibit hearing loss| DK2903440T3|2012-10-02|2017-12-11|Bayer Cropscience Ag|THETEROCYCLIC COMPOUNDS AS PESTICIDES| CN105164264A|2012-12-12|2015-12-16|布罗德研究所有限公司|用于序列操纵和治疗应用的系统、方法和组合物的递送、工程化和优化| EP3620524A1|2013-06-17|2020-03-11|The Broad Institute, Inc.|Delivery, engineering and optimization of systems, methods and compositions for targeting and modeling diseases and disorders of post mitotic cells| AU2014281031B2|2013-06-17|2020-05-21|Massachusetts Institute Of Technology|Delivery, use and therapeutic applications of the CRISPR-Cas systems and compositions for targeting disorders and diseases using viral components| WO2014121055A2|2013-02-04|2014-08-07|Janssen Pharmaceutica Nv|Flap modulators| TWI644899B|2013-02-04|2018-12-21|健生藥品公司|FLAP regulator| WO2014145205A2|2013-03-15|2014-09-18|St. Jude Children's Research Hospital|Methods and compositions of p27kip1 transcription modulators| CN110423221A|2013-03-15|2019-11-08|维颂公司|作为凝血酶抑制剂的卤代吡唑| CN105324117B|2013-03-15|2019-04-09|维颂公司|作为丝氨酸蛋白酶抑制剂的多取代芳族化合物| CA2932478A1|2013-12-12|2015-06-18|Massachusetts Institute Of Technology|Delivery, use and therapeutic applications of the crispr-cas systems and compositions for genome editing| WO2015089419A2|2013-12-12|2015-06-18|The Broad Institute Inc.|Delivery, use and therapeutic applications of the crispr-cas systems and compositions for targeting disorders and diseases using particle delivery components| US20150272999A1|2014-03-31|2015-10-01|Banner Health|Retrograde coronary vein delivery of stem cells| CN104072425B|2014-07-09|2016-12-07|大连理工大学|苯并咪唑类化合物及其应用| RU2017112739A3|2014-09-17|2019-04-01||| EP3212773A4|2014-10-29|2018-06-20|Massachusetts Eye & Ear Infirmary|Efficient delivery of therapeutic molecules to cells of the inner ear| WO2016094872A1|2014-12-12|2016-06-16|The Broad Institute Inc.|Dead guides for crispr transcription factors| WO2016094874A1|2014-12-12|2016-06-16|The Broad Institute Inc.|Escorted and functionalized guides for crispr-cas systems| WO2016094867A1|2014-12-12|2016-06-16|The Broad Institute Inc.|Protected guide rnas | WO2016106244A1|2014-12-24|2016-06-30|The Broad Institute Inc.|Crispr having or associated with destabilization domains| JP2018506563A|2015-02-27|2018-03-08|ヴァーセオン コーポレイション|セリンプロテアーゼ阻害剤としての置換ピラゾール化合物| AR105080A1|2015-07-07|2017-09-06|Lilly Co Eli|Compuestos inhibidores de la señalización de la vía de notch| JP2017073472A|2015-10-07|2017-04-13|株式会社ディスコ|半導体装置の製造方法| WO2017132530A1|2016-01-29|2017-08-03|Massachusetts Eye And Ear Infirmary|Expansion and differentiation of inner ear supporting cells and methods of use thereof| JP2019524657A|2016-06-29|2019-09-05|オトノミー,インク.|Triglyceride ear preparations and their use| EP3562306A4|2016-12-29|2020-06-24|Selenity Therapeutics , Ltd.|Metalloenzyme inhibitor compounds| AU2017387033A1|2016-12-29|2019-08-15|Selenity Therapeutics , Ltd.|Metalloenzyme inhibitor compounds| WO2020072602A1|2018-10-02|2020-04-09|Frequency Therapeutics, Inc.|Pharmaceutical compositions comprising otic therapeutic agents and related methods| WO2020131862A1|2018-12-17|2020-06-25|The Broad Institute, Inc.|Crispr-associated transposase systems and methods of use thereof| WO2020210388A1|2019-04-08|2020-10-15|Frequency Therapeutics, Inc.|Combination of chir99021 and valproic acid for treating hearing loss|
法律状态:
2012-02-09| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120208 | 2012-02-09| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120208 | 2013-07-03| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130702 | 2013-10-02| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20131001 | 2013-10-09| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20131008 | 2013-11-02| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20131101 | 2013-11-12| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20131111 | 2013-12-03| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131202 | 2014-02-19| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140218 | 2014-03-21| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20140320 | 2014-04-01| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20140331 | 2014-06-25| A045| Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20140624 |
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|